11話 ページ13
「突然フラフラしだすからビビったわ」
そう言って笑う葛葉に「運んでくれてありがとう」と言えば「意識あったん?」と聞かれる。
それに対し首を振って匂いが葛葉だったと言えば少しだけ黙ってしまう。
それを見てやばっと思う。
いくら幼馴染とはいえ突然「匂いで葛葉ってわかったよ」なんて言われたら恐怖でしかないだろう。
慌てて謝ろうとすればそれよりも先に叶が目線を合わせて肩を掴んでくる。
「いい?A。そんなこと僕達以外に言っちゃダメだよ?」
「う、うん。ごめん、キモかったよね」
「いや、そうじゃねぇけど…色々あぶねぇと言うか…」
危ないって何が?なんて思っていれば葛葉が私の鞄を持っているのに気づく。
聞けば既に放課後らしく一緒に帰るために迎えに来てくれたらしい。
お礼を言ってから保健室の先生に帰る許可を貰い駅へ向かう。
因みに鞄は受け取ろうとしたが身長差を利用され家まで持たせてくれなかった。
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Ohata(プロフ) - 更新待ってます!!大好き!! (2月4日 17時) (レス) @page15 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼良 | 作成日時:2024年1月30日 21時