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◆第1話 きらきらの雲◆ ページ5

 
 
ここは、どこ?
私は、どこにいるの?

この前、お父様に見せてもらった
宝石というものみたいに
きらきらと光るきれいな雲。

私はその中の少し大きな雲の
上に座っていた。

沢山浮いている…、綿菓子みたい。
久しぶりに食べたいなぁ…。

「やぁ、忘れんぼうの末っ子ちゃん」

前から、誰か歩いてくる。
私はここから落ちるのが怖くて
この雲から動けなかった。

「そんなにビクビクしないでよ、
俺、傷付くって〜」

にこにこと笑っている男の人が
私の方に歩いてきた。
その人はあっという間に私のいる
隣の雲まで来てしまった。

「ねーぇ、末っ子ちゃん?
この大きい屋敷…探検したいなー
とか思ってるでしょ?」

確かに、そう思っている。
でも私はこの人には初めて会う。
何故知っているの?

「俺なんでも知ってるんだー、
例えばー…この屋敷よりも、大きな
秘密…とか?」

「お屋敷の秘密…?」

確かにこのお屋敷はとても大きい。
でも、大切な宝石はこの前見せて
貰ったし、

秘密のお話…、ケーキがどこに
しまってあるかもお父様が教えてくれた。

他に何か秘密なんかあるの?
お父様は、隠し事をしてるの?

「…ん?あぁ、もう時間だね
ほら、起きなよ末っ子ちゃん
もう朝だ…また会おうね」

ばいばーいと手を振られる。
どんどん見えなくなる。
目を擦っても、曇っていく。

ねぇ、あなたは誰なの?
何を知っているの…?

すぐにもう、何も見えなくなった。


 
 



「アンジュ様…、アンジュお嬢様」

「え…?」

目の前には、一番よくお話しする
メイドさんがいた。

今まで見てたのは夢だったんだ…。

それなら雲の上に乗っていたことも
納得だな。

「おはようございます」

「うん、おはよう…」

まだ少し眠たくて、軽く目を
こすりながら挨拶を返した。

また、新しい日が始まった。
今日はどんな新しいことがあるんだろう?

わくわくしながら私は、
メイドさんに着替えなんかを
手伝ってもらった。


 

◆第2話 沢山のおかしさ◆→←◇アイテム◇



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設定タグ:ホラー , オリジナル , 小説   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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エンペラーペンペン(プロフ) - ルピナスさん» ぜひぜひ!! (2015年12月1日 18時) (レス) id: 8c10b4530f (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - エンペラーペンペンさん» ありがとうございます!コメント励みになりました(*´∀`)よければ新作の方もよろしくお願いします!! (2015年12月1日 0時) (レス) id: 35fc5792f6 (このIDを非表示/違反報告)
エンペラーペンペン(プロフ) - 完結おめでとうございますッッ!! (2015年11月30日 18時) (レス) id: 8c10b4530f (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - エンペラーペンペンさん» ありがとうございます(*´ー`*)更新トロくて申し訳ないですorz (2015年10月17日 19時) (レス) id: 35fc5792f6 (このIDを非表示/違反報告)
エンペラーペンペン(プロフ) - ヤバヤバ面白すぎデス(*´・ω・`)b (2015年10月17日 17時) (レス) id: 8c10b4530f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルピナス | 作成日時:2015年9月12日 19時

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