第92話 ページ3
〜まふまふside〜
あの時初めてAちゃんに会って心を奪われてから、僕はずっと奇妙な気持ちを抱いていた
決して恋ではない、Aちゃんの一言一言にドキドキするわけでもないから、決して恋ではない
じゃあ1人の家族としての気持ちか、それなら僕が今こうして苦しそうに涙するAちゃんの姿を見て美しいと思ってることはどう説明する？
音楽家として心を惹かれたのかもしれない、しかしこの子を僕のものにしたいだとか、特別ゴタゴタした芸術家特有の頭のおかしい気持ちを抱いてるわけじゃない
どうにも説明できない、不思議な気持ち
時折見せた子供らしからぬ顔、それよりももっと珍しい年相応な子供らしい笑顔はすごく愛おしい
不器用に体を動かして自分にできることを少しでも増やそうとするあの姿は我が子を見てるようなそんな気分になる
儚く砕け散りそうな一瞬の情景がこの子を見てると当たり前のようにパッと目に浮かび、それがすらすらと書き起こせるほどに細かく作り上げられている
Aちゃんは、人の心を惑わす悪い女神様のよう
ま「そらるさん、Aちゃんって本当不思議な子ですね」
そ「…まあ、俺が嫉妬するくらいには天才だからな」
ま「そういえばそうでしたね、何でも優雅にこなしちゃうまさに才色兼備ですよね…」
そ「俺に喧嘩でも売ってる？」
ま「いやいやそんなつもりじゃなくて！！……ただ、その、なんていうか…そらるさんとAちゃんって…やっぱり、家族なんだなって」
そ「信じられないけど、家族だよ」
ま「そらるさんだって何でもそつなくこなしちゃうし、それでいて自分は出来るだぞ！って自慢しない辺り、Aちゃんはそらるさんの背中を見て育ったんだなってよくわかります」
返事がないから機嫌を損ねるようなこと言ってしまったかと焦って謝罪を口にすると、今度はくすくす笑いだした
そ「まふまふ、お前変なこと言うな？」
ま「へ？」
そ「俺の背中を見て育ったならもう少し悪知恵の働く子だよ」
あまり笑えない自虐をこぼしてそらるさんは他のみんなと会話を始めた
素直にありがとうが言えないそらるさん
耳がほんのり赤くなってるから、照れ隠しの自虐だってバレバレですよ
やっぱりそらるさんも不思議な人だ
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狐。(プロフ) - これやばいです…後半泣きましたもん…初めて小説で泣きました…。もうこれずっと読み続けます！！頑張ってください！ (2019年7月28日 1時) (
レス) id: ebf3b91b93 (このIDを非表示/違反報告)
空夜(そらよ)(プロフ) - ひよさん» コメントありがとうございます！このお話で涙してくれるなんて…本当にありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！ (2019年4月24日 17時) (レス) id: 5a4020227a (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - コメント失礼します めちゃくちゃ感動もんじゃないですかこれ…目覚めたシーン涙止まらないです…ほんとに…もうすきです…初めて小説で泣きました…ほんとにこれすきですありがとうございます(；＿；) (2019年4月22日 0時) (レス) id: cb70b4fbad (このIDを非表示/違反報告)
空夜(そらよ)(プロフ) - まっちゃらてさん» コメントありがとうございます！これからも読んでいただけるように頑張らせていただきますね！(誤字すみません！今訂正させていただきました！) (2019年3月12日 12時) (レス) id: 5a4020227a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃらて - やばいです…なんかやばいです…このお話ずっと読みます。（93話 そらるさんのセリフで、「ごまだ」になってます。多分ですが「ごめんまだ」でしょうか？） (2019年3月10日 19時) (レス) id: 2fd4d4aade (このIDを非表示/違反報告)
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