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10つき ページ10

坂田がしばらく顔を見せなくなった

Aくんが言うには部屋に引きこもって泣いてるって

僕がいっても大丈夫しか言わないって

坂田も本当は死ぬほど苦しいのは俺もわかってたつもりだったんやけど…

まさか坂田がこんなんなるなんてなぁ…


センラ「坂田、俺やけど、入ってええか?」

坂田「センラぁ…」

センラ「Aくん心配しとったで、一応恋人なんやから心配かけさせちゃあかんやん」

坂田「あれはAじゃない!あんなのAじゃない!」

センラ「ああ、ごめん、ごめんて、だからそんな取り乱すな、Aくん来ちゃうから」


部屋に入ろうとしても坂田が俺の中で泣いてるから動けん

半開きの状態やからいつ来てもおかしくない

早く中に入れんと誤解されてまうわ


センラ「部屋入ったら聞くから、まず落ち着きや」

坂田「うん…」

センラ「変なこと言ってごめんよ、でもあれは確かにA…あー…えと…恋人くんなんやからさ」

坂田「わかってる…わかってるんやけど…Aなんて思えへんよ…」

センラ「俺もまだ納得いけてない、あんな優しくされるなんて思わなかったしw」


たまに一緒に生放送してる坂田の友人

そしてすごく冷たいっていうのが今までのイメージだった

坂田に勧められて何度か歌みたも投稿してた

面白い人間だなって思ってたら恋人とかいうオチよ

坂田といるときはあんなにも塩対応なのに2人だけになるとAはめちゃくちゃ惚気る

うざいくらい惚気る

それを坂田は知らなくて寂しい思いしてるでーってからかったりもした

今はそれも通じない

Aはもういない


センラ「諦めるしかないよ、もう昔の彼を求めちゃあかん」

坂田「やだ…Aに会いたい…」

センラ「どれだけ頑張っても無理なもんは無理なんや、お医者さんも無理って言ってたやろ」

坂田「Aがいい…あいつがいいんだよ…」


あんなに冷たくされても好きなもんは好きなんだ

何度もしつこいくらい聞かされた

だからこそ離れられないのはわかってる

でも、諦めなあかん

昔を求めても返ってくるのは重いオモイデだけだから

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作者名:空夜(そらよ) | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年1月9日 0時

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