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朝目を覚ますと隣にAくんがいなかった
シーツを触るとまだ少し暖かい
これなら大事故にならずに済みそう
家の中を軽く散策していると床にしゃがみこんでるAくんがいた
ぱっと見た感じ何かにぶつけた様子はないから怪我はしてないはず
坂田「どうしたん?何かあった?」
『あ……あっ…さ、かた…?』
坂田「坂田だよ、Aくん何があったん?」
『おれが…おれがそこにぃっ!!』
坂田「大丈夫、AくんはAくん以外にはおらんから、この家にいるのは俺とAくんだけやからな」
『いたんだよっ!!なんで信じてくれねえんだっ!!!』
坂田「あとで俺が探しておくから部屋戻り?」
『坂田…坂田ぁ…』
坂田「……Aくん…」
なんでこんな病気になんかなっちゃったんやろな
Aくんは普通の人間やったはずなのに
一体何があったのか、俺には全くわからない
幸せやって言って、そうだなって言って
なんで大したことない日常を奪い去ったの
俺は神様を一生恨む
いつか神様に会えたらぶっ飛ばしてやる
『坂田…今日はうらたさん来るの…?』
坂田「そうだな…多分来ると思う、どうする?Aくんも会う?」
『会いたい…うらたさんと話したいから…』
坂田「わかった、まずは朝ご飯食べような」
俺の友達はみんなAくんに会ったことがある
最初は会わせないようにしてたんやけど
ものの数分俺がいないだけで顔を出してくるからすぐバレる
だからもう隠さないほうがいいって思って
思ったよりAくんも受け入れてて、みんなもどんな風にAくんが変わっても優しく接してくれている
俺の友達はみんないい人なんやなって改めて思えた
坂田「Aくん、危ないから絶対そこから離れたらあかんよ、そこで大人しく待っててな」
『動いちゃあかんの?』
坂田「当たり前やん、Aくんはすぐ動きたがるしすぐ怪我するんやから」
『はーい』
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