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だから今日こそは心を鬼にしないといけない。
「だめ。授業あるから帰る」
私の服を弱々しく握っていた手を掴んで布団の上に戻すと、離れようとした手はぎゅっと握られてしまった。
「...だからダメって」
『...おやすみ』
「は...おやすみじゃない、ちょっと」
体を揺すっても接着剤でつけたんじゃないかってぐらい頑なに開かない瞼。...絶対、寝たふりしてる。
「ゆんぎ起きて」
そんな私の呼び掛けも無視。
ああそうですか、そっちがそう来るなら私もこんな手今すぐ解いて帰ってやるんだから。
そう思って解こうとした手はもっと強く握られて、おまけにゆんぎが自分の頬を擦り寄せて来るから私の手は石みたいに固まって動かなくなってしまった。今までも引き止められることはあったけど、こんなことをされたのは初めてでどうしても動揺が隠せない。
「...はあ」
私が無駄にドキドキしている間にもゆんぎは眠りの底に潜ったらしく、私の手を握ったままスヤスヤと寝息を立てていた。ここで手を動かしたらまた起こしてしまう。だからつまり、私に残された選択肢はこの状態でじっと待つことだけだ。
結局今日も三限には行けなそうだ。
小さく溜息を吐いて、私も布団に頭を預けた。
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秋良(プロフ) - お返事いただき感謝です。250字では表せない位素敵な作品で他の作品も凄く大好きです＾＾季節の変わり目ですのでお身体ご自愛くださいね。 (2021年3月6日 14時) (
レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - 秋良さん» 秋良さん、こちらこそコメントありがとうございます！気長にお待ちいただけたら嬉しいです(*´`*) (2021年3月6日 12時) (レス) id: 6f2734bf2f (このIDを非表示/違反報告)
秋良(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。次回作も楽しみにしてます。 (2021年3月6日 1時) (レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天
| 作者ホームページ：https://twitter.com/_sora_way
作成日時：2021年2月23日 21時
