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超えてはいけない境界線がどこなのか、未だに分からない。私達が今どの位置にいるのかすら分からないんだから、当たり前と言えばそうなのかもしれないけれど。
私が答えに辿り着けない問いと向き合っているうちに、いつの間にかチューハイは飲み干されていた。
『...寝るか』
「うん」
『先あっち行ってる』
「わかった」
マグカップをシンクに溜まった水につけてから洗面所へ向かうと、いつも通り綺麗に畳まれたパジャマが洗濯機の上に置かれていた。袖を通せば普段と違う柔軟剤の香りがふわりと漂ってきて、それに違和感すら感じなくなった自分は随分麻痺しているに違いない。
「...あ、ゆんぎ！はみがき！」
寝室まで届くようにそう叫ぶと、
『...うるさ』
と重りが付いてるんじゃないかと思うほど怠そうに足を引きずりながら洗面所に入って来る姿が鏡越しに見えた。
「忘れてたでしょ」
『たった今行こうとしてた』
「しれっと嘘つかないで」
鏡の前でこうして肩を並べて歯を磨いたり、口をすすぐために1つしかないコップの取り合いを飽きもせず毎回しているとこの関係に名前を付けるとしたら何になるんだろう、と考えてしまう。
でも、しっくりくる名前はいくら考えても見つからなかった。
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秋良(プロフ) - お返事いただき感謝です。250字では表せない位素敵な作品で他の作品も凄く大好きです＾＾季節の変わり目ですのでお身体ご自愛くださいね。 (2021年3月6日 14時) (
レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - 秋良さん» 秋良さん、こちらこそコメントありがとうございます！気長にお待ちいただけたら嬉しいです(*´`*) (2021年3月6日 12時) (レス) id: 6f2734bf2f (このIDを非表示/違反報告)
秋良(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。次回作も楽しみにしてます。 (2021年3月6日 1時) (レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天
| 作者ホームページ：https://twitter.com/_sora_way
作成日時：2021年2月23日 21時
