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けたたましいアラーム音が遠くに聞こえる。起きなきゃ。心ではそう思っているのに、頑固な瞼はもう限界だと音を上げていた。それでも何とか薄目を開けて手繰り寄せたスマホに表示された時間は、2限が始まる30分前。
「....は、」
布団をバッと捲って慌てて洗面所へ駆け込む。
最悪だ、ゆんぎにあれだけ言っといて自分が寝坊するなんて。
「あー、もう」
自分に文句を言いながら最短でメイクを済ませて、髪は1番簡単な内巻きに。机の上に散らばっていたペンとルーズリーフを適当に鞄に入れ込んで、服はタンスの1番上にあった物にした。
コートまで着終わって最後にマフラーを付けようとしたのに、こんな時に限っていつものやつが見当たらない。仕方なく丁度目に入ったゆんぎのマフラーを巻いて玄関から飛び出したけれど、エレベーターの鏡に映った自分はとても直視出来る状態ではなくて。それだけで今日が最悪な一日になる予感がした。
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大教室のドアを開けておずおずと足を踏み入れると、案の定あちこちから感じる視線。普段一緒に授業を受けている友達が何処にいるか探そうとしたけれど、謎の緊張のせいか一向に見つからない。教室の隅で立ち止まったまま忙しく視線を泳がせていると、ヒラヒラと揺れる出席カードが目に止まった。
その手の主は友達...ではなくて、ゆんぎだった。
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秋良(プロフ) - お返事いただき感謝です。250字では表せない位素敵な作品で他の作品も凄く大好きです＾＾季節の変わり目ですのでお身体ご自愛くださいね。 (2021年3月6日 14時) (
レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - 秋良さん» 秋良さん、こちらこそコメントありがとうございます！気長にお待ちいただけたら嬉しいです(*´`*) (2021年3月6日 12時) (レス) id: 6f2734bf2f (このIDを非表示/違反報告)
秋良(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。次回作も楽しみにしてます。 (2021年3月6日 1時) (レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天
| 作者ホームページ：https://twitter.com/_sora_way
作成日時：2021年2月23日 21時
