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5限終わりを知らせるチャイムが鳴り止まないうちに教室を後にして、駅まで向かう道すがらイヤホンを耳に差し込む。大学に一番人が多くなるこの時間帯の喧騒を遮断してプレイリストをシャッフル再生すると、最近街を歩けば1度は耳にするあのバンドの恋愛曲が流れ始めた。
丁度到着していた電車に流れるように乗り込んで、ドアに体重を半分預けて窓の外に目を向ける。飽きるほど眺めた景色でも、私はこの時間が好きだった。
バイト、面倒臭いな。
思わず小さな溜息を吐くと、ポケットの中でスマホが振動した。画面には黄色い三日月の絵文字がぽつりとひとつ、表示されていた。まだ陽が顔を出しているこの時間にこんな絵文字を送ってくる人は、私の知る限り一人しかいない。
「何時？」
と返信すれば直ぐに
『いつでも』
と答えになってない様な返事が返ってきた。
「今日バイト休み？」
『休み』
「わかった。11時頃になると思う」
『了解』
適当なスタンプを返して画面を閉じようとしたその時、ブーッという音と共に表示された『バイトがんばれ』の文字に自然と口元が緩む。直ぐに自分は電車に居るんだと思い出して口元を正したけれど、トクトクと音を立てる心臓はしばらく収まる気配がなかった。
会うのは、ちょうど1週間ぶりだ。
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秋良(プロフ) - お返事いただき感謝です。250字では表せない位素敵な作品で他の作品も凄く大好きです＾＾季節の変わり目ですのでお身体ご自愛くださいね。 (2021年3月6日 14時) (
レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - 秋良さん» 秋良さん、こちらこそコメントありがとうございます！気長にお待ちいただけたら嬉しいです(*´`*) (2021年3月6日 12時) (レス) id: 6f2734bf2f (このIDを非表示/違反報告)
秋良(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。次回作も楽しみにしてます。 (2021年3月6日 1時) (レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天
| 作者ホームページ：https://twitter.com/_sora_way
作成日時：2021年2月23日 21時
