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忙しく手を動かすてひょんから、隣でぼーっと立っているゆんさんに視線を流すとバチッと目が合った。
「ゆんさん」
《なに》
「ゆんさん」
《なんだよ》
「1週間仕事頑張ったよ」
《うん》
「この日のために」
《うん》
「.....」
《お疲れ、が正解?》
「70点」
《ええ...》
明らかに困っているその表情を無言で見つめていると、遂にその口からため息が吐き出された。
《...じゃあこれは?》
不意にカウンターから伸びてきた細い手が私の頭に柔らかく触れる。
《お疲れ様》
わたあめみたいに甘いその声と表情を直視出来なくて、視線が下に落ちる。
《...あれ、ダメか》
「...120点」
《は?何点満点なの》
「え?ああ....200点」
鈍感の度を超えたそんな発言が面白くてわざとそう答えると、お酒を作り終えたてひょんが
『Aちゃんほんと悪いな〜』
と笑いながら机にグラスを置く。
「私が悪い?これ」
『いや、ごめんどっちもどっちだった』
そんな会話を腕を組みながら不思議そうに聴いているゆんさん。
『こりゃだめだ』
「うん間違いない」
《...さっきから何の話》
「『なんでもない』」
ピッタリ重なった私たちの言葉にまだ疑問符を浮かべているゆんさんに「とりあえず乾杯しよ」とグラスを差し出すと、控えめにぶつかりあったグラスがカラカラと心地いい音を奏でた。
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天(プロフ) - ミッフィーさん» 実際に言われたらきっとキュンとせずにはいられないですね...!本当に、結局心に嘘はつけないなあと思います。お時間ある時に最終話まで読んでいただけたら嬉しいです(*´`*)コメントありがとうございます! (2021年4月4日 9時) (レス) id: 6f2734bf2f (このIDを非表示/違反報告)
ミッフィー - ユンギ様のセリフ一句一句がツボすぎて...。42Pのいつお店に来れるの、の件は似たようなセリフを言われた経験がありその情景が鮮明にに思い浮かべられます。この人に恋してはいけない、と頭だけわかっていらけれど、心はいつでも正直だなと感じられます。更新楽しみです (2021年4月3日 22時) (レス) id: 54867b81b0 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - ぴゃんさん» ぴゃん さん わー!ありがとうございます(;;)頑張ります! (2021年1月10日 0時) (レス) id: 6f2734bf2f (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃん(プロフ) - もー毎日更新とっても楽しみにしてます!頑張ってください!! (2021年1月9日 23時) (レス) id: f6f892d7c0 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - k.nさん» k.n さん こちらこそ読んでいただきありがとうございます!本当ですか...!そう言っていただけるのが一番嬉しいかもしれないです(;_;)嬉しいコメントありがとうございます! (2021年1月7日 22時) (レス) id: 6f2734bf2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天 | 作者ホームページ:https://twitter.com/_sora_way
作成日時:2021年1月2日 19時