ねぇ、だいすきだよ。inar

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まだかなー、


もうあのねぼすけ！遅刻魔！
もう撮影始まっちゃうぞ！いつもギリギリの大ちゃん。


朝にめっぽう弱いの。
そんなとこも可愛い。なんて思っちゃう俺、
どうしてくれるのさ。


今日も俺は忙しい。そう大ちゃんで頭はいっぱい。


『おっはよー！セーフ、ね、セーフ？』


元気な声とともに開いた扉。


光にすかさずアウトだよ！ってパシッて軽く頭を叩かれた大ちゃん。いってー、ヒカいってーよ！
大袈裟に頭を両手で抱えて痛いアピール、
今日もうちの５歳児は騒がしい。


『いのちゃ〜ん、おはよ。ね、ヒカに』


「おはよ、大ちゃん。うん、痛かったね、よしよし。」


なでなですると、あー子供扱いぃ！やめろよな〜ってぷくぅって頬を膨らませて、


もう子供やん。
あぁ、今日もめちゃくちゃ可愛いんだから。


「今日俺と大ちゃんペアだって。」


ニヤニヤしそうな顔を引き締めてる俺に反して、


『へぇ。』


興味なさそうに置いてあるお菓子をつまむ大ちゃん。


もう！きらい！もう大ちゃんなんてきらい！



‥うそ、だいすき

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