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ねこもちのいえの真実 ページ7

「ねこもちのいえ
さて、本題に移りますが、私は生まれた頃から持病があり、それが今ものすごく悪化している状況です。医師に見てもらってところ、余命があと僅かだということが分かりました。突然だったので今後どうなるかはあまり分かりませんが、もしも余命どうりに死んでしまったら、文学賞の結果発表に間に合わないかもしれません。丁寧に教えてくださったのに、本当に申し訳ございませんでした。これからも、できるだけ小説を書いていきたいので、よければいつも通り接してくれるとありがたいです。これからもよろしくお願いいたします」

思ったよりもショッキングな内容に、目の前が暗くなる。
悲しいはずなのに涙は出ず、猛烈な吐き気と体の震えが止まらない。

まだその事を受け入れられなくて俺はノートパソコンを閉じた。

その日から、俺はねこもちとチャットをしなくなった。
ずっと家に引きこもり、小説だけを書く毎日。

いつの間にか、お気に入りのカフェにも行かなくなっていた。
何も考えられず、ぼーっとする日もあった。

それから、毎晩お酒を飲むようになった。

酒とは不思議なものだ。
一口飲むだけで気分が高揚し、嫌なことを全て忘れられるのだ。

でも、ものすごく悲しくなる日もあった。
酒を飲んでいるのに、涙が止まらないのだ。

そりゃ沢山泣いて。
死ぬほど泣いて。
なにも考えられなくなるまで泣いて。

大量の涙が俺の頬を伝っても恐怖心が流されることは無く、どうしようもない不安が俺を蝕み続けた。

気づけば今日はねこもちが応募した文学賞の結果発表の日になっていた。
ねこもちはもういなくなったのだろうか。

そんなことを考えていると、いてもたってもいられなくなって、俺はノートパソコンを開いた。
そして、2周間ぶりのチャットルームに入る。

チャットルームには、ねこもちからの沢山のメッセージが来ていて、どれも俺のことを心配したり、小説のことを書いたりしているメッセージだった。

ねこもちが一番辛いはずなのに、自分の悲しみは一切書かないでいる。
そんなメッセージを見ていると、貯めていた涙が零れ落ちそうで、俺は上を向いた。

最後までねこもちとチャットをしていればよかった。
ねこもちは自分の感情で動いていないのに俺だけ自分の感情で動いていて、とても情けない気持ちになる。

いや、悲しみに浸っている場合では無い。
早くねこもちの安否を確認しなければ。
俺はまた前を向き直して、ねこもちの最後のメッセージを見た。

ねこもちのいえの最後→←ねこもちのいえからの書き置き



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空飛ぶノートとプッチンプリン - ねこもちのいえさん» おけです! (2022年3月12日 15時) (レス) @page10 id: 00d35e9562 (このIDを非表示/違反報告)
ねこもちのいえ(プロフ) - あとがき投稿していいよ〜 (2022年3月12日 13時) (レス) id: 7584ac8bee (このIDを非表示/違反報告)
空飛ぶノートとプッチンプリン - ねこもちのいえさん» 更新遅れてごめん!!!今週中には完結させる! (2022年2月27日 19時) (レス) id: 00d35e9562 (このIDを非表示/違反報告)
ねこもちのいえ(プロフ) - 終わってしまった....どうしよ〜! (2022年2月26日 20時) (レス) id: 1046da860e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空飛ぶノートとプッチンプリン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年2月15日 21時

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