高嶺の花は脆い

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伊「…なんか食べる？」


薮「なんか？」


…気まずい。


とんでもなく気まずい


伊「…食べやすいなんか作ってくる」


そう言って、そそくさと寝室を出ていく伊野尾。


あ、逃げた！！


…あー、大ちゃんと二人は余計気まずい。


とりあえず謝る？謝った方がいいよね？

うん。


薮有「あの、…」

…あぁ、こうなることだと思ったよ、


何となくさ、…よくあるじゃん、ドラマで


薮「あ、…どうぞ、」


有「う、うん、…
あの、…昨日はごめん、俺どうかしてて…八つ当たりしちゃって、
ねぇ、…その熱とかもさ、昨日の雨の中傘もささずに帰ったとかじゃないよね、？」


薮「え、あ、…」


図星でございます。


…いや、でもこれ言ったら余計責任感じちゃうよな、

薮「違う違う
あの後すぐ帰ったし、それにそういう気持ちにさせた方にも問題あるよ。
ごめん」

そう思って、思いついた言葉を淡々と述べてみると何故だか目に涙をためはじめる。



薮「え、大ちゃん、！？
どうした？」





有「薮ちゃん優しすぎるよ、…ずるい、…」


薮「ずるい？」


有「かっこいいのに、頭いいのに、…そんなに優しいとか、神様って不公平だね、」


ぽろり、と涙を零したかと思いきやそう言ってくる



薮「そんなの俺に言われても、…それに、大ちゃんだって、」


有「身長分けてよ、」

…話が読めない。


まぁ、…良かった、のかな？


薮「…ね、後で伊野尾含めて話しよっか？」


有「ん、する、
俺薮ちゃんのために何でもする！学校いって生徒会入る！！」


薮「お、ほんと？笑
じゃあ俺から先生に言っとく！」

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