高嶺の花は脆い

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「薮、お前3年だぞ？まだサッカー部入んねーの？」


薮「お前が生徒会長に推薦したせいで入れないんだわ！笑」


「えー、笑
でも先生からも言われてたじゃん」


薮「…てか俺が生徒会長になったら自動的にお前が副会長じゃん笑」


「いや、まぁ、生徒会って授業抜けれるし校則守らなくていいしな」


薮「まぁな、笑」




四限目、生徒会の仕事溜まってるので授業抜けまーすと先生に報告すると軽く了承してくれて、生徒会室で副会長である二階堂と二人

談笑をする


二「てかさ、この学校って不登校とか少ないよな」


薮「んー？…あぁ、休学の奴ら含めて8人だっけ？」


二「そうそう、
そいつら学校来るようになったら不登校がいない学校、でちょっと有名になれる気がする」

薮「そんなことあるか？笑」



二「まぁ、不登校が少ない理由は生徒会長がこんなんだからだろうけど、」


薮「どういう事だよそれ笑」



二「…てかさ、
伊野ちゃんってなんで学校来てないの？」


特に深い意味もない会話を繰り広げていた最中、途端に真面目な顔になってそう言った二階堂

薮「伊野尾、…か、…」


生徒会役員、元副会長で俺も仲が良かった伊野尾。


一年の頃は普通に学校に来ていたのに二年の後半頃から途端に様子がおかしくなって俺と距離を置き始めて、…



気づいた時には、


二「…あ、やべ、俺補習あるの忘れてた！
行ってくる！」


薮「お、行ってらっしゃいー」

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