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「何でって、だってよく姉弟とか間違われるし、お前もからかわれるやん、彼氏小さいって」
驚きがまだ続いてて、片言らしくなりながら言葉を紡ぐ。
かなり格好悪いであろう俺の状態からAは目を逸らさない。
目を合わせてるのが辛くなって、俯いた。
そんな俺にAは、む、と俺と同じように口を尖らせて不貞腐れる。
「私はロボロはそのままでいいと思ってるよ」
歩いていた足を止めて、その場で俺を見つめた。
数歩先に歩いたおれは、振り返って視線を合わせた。
まっすぐの顔に、地面と平行な視線がぶつかる。
「…なんで？男は、大きい方が良いやろ」
首を傾げてみれば、Aがゆっくりとこちらに近寄ってきた。
自転車は挟まず、俺の真後ろに。
先ほどより近い顔。何事かと少し後退ろうとしたら、額と額がくっついた。
「だって、こんなに簡単に近くに寄れる」
長い睫毛を伏せて、少しだけ顔を赤らめた。
人気のない細道に、俺とAの影が伸びる。
お互い上目で目が合って、そのまま小さく口づけた。
離れれば恥ずかしそうに笑うAに胸が締まる。
こんな顔を真正面で見れるんは俺だけか。
そう思うとなんとなく嬉しくなって、自然とほおが緩んだ。
「あとは小さいとロボロが他の女子に取られる可能性減るしな、コネとか地味に人気なんだよ」
「サッカー部キャプテンの人気は伊達じゃないってか…」
「あと生徒会のツートップも滅茶苦茶やばい」
「あいつらはやばいな」
鬱君は女の子とっかえひっかえだしなぁ。
指を折って俺の仲間を思い出すAはまた自転車の向こう側に戻って、俺の隣で歩き始める。
上からこいつを見るのもいいけど、やっぱり横からちゃんとこいつのことを見るのもいいかもしれない。
そう考えたら悩んでた俺が馬鹿馬鹿しくて笑えてきて、にやにやする口元がばれない様にAの頭を撫でまわした。
「うあ、なにさ」
「別に、さっきの仕返し」
今更かよ、と崩れた髪の毛を整えて、またAはケラケラ笑う。
その笑顔につられて、俺も口角を上げる。
他愛無い会話を、真正面から。
この横の少しの距離さえ惜しいと感じるなら、上の距離なんていらないだろう。
身長を伸ばしてやると神が言うならそれはそれだけど、
この0距離、もう少し楽しんでみよう。
姉弟に間違われたら、次は堂々と彼氏ですと言ってみよう。
からかわれてる彼女を見かけたら、身長の分彼女が好きだと言ってやろう。
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TACMI(プロフ) - 涼凪さん» ありがとうございます〜！年末くらいいちゃいちゃしろ！と思いを込めて作ってみました…応援嬉しいです！これからもよろしくお願いします。 (2018年1月24日 12時) (
レス) id: cc32a4eb10 (このIDを非表示/違反報告)
涼凪(プロフ) - とっても素敵なお話でどんどん惹き込まれてしまいました...！トン氏の俺も思っとるよ、の話でポロポロと涙が…陰ながら応援させてください。 (2018年1月21日 21時) (レス) id: 98f5f4de7e (このIDを非表示/違反報告)
TACMI(プロフ) - 木野さん» ああぁあぁ…ありがとうございます…私も好きです…コネシマ推しなので頑張りました…ヘタレシマありがとうございます…リクエスト了解しました！頑張りますので少々お待ちください！ (2018年1月19日 18時) (レス) id: cc32a4eb10 (このIDを非表示/違反報告)
木野(プロフ) - ああぁあぁ…（ナマズのものまね）好きです…。すみませんいきなり、最初のコネシマさんの話がヘタレっぽくて好きです…。リクエストいいですか？ゾムさんで文化祭でメイド喫茶する夢主ちゃんが学パロで見たいです！（何言ってるんだろう）これからも頑張ってください！ (2018年1月18日 12時) (レス) id: d1a6c35f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：80歳 | 作成日時：2017年12月31日 15時
