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「ねーねーA、
季節限定のシェイク出たって」
「ほんと?じゃあ帰りそれ飲みにいこ!」
昼休み、
夏美と二人でいつも通り
そんな話をしてる。
"あ、いた、夏美!"
教室のドアから声が聞こえると
クラス中の視線が一瞬そっちに
持って行かれた。
「…太輔!」
そう言いながら
夏美が向かう先には
他のクラスの男の人……?
え、嘘……
ちょっと待って
そんなこと…あるはずない。
でも私が見間違えるわけ…。
その男子生徒の顔は
数年間ずっと会いたいと思っていた
幼馴染の顔だった。
背も伸びてるし
声も違う。
でも顔は全然変わってない。
それに、たいすけって名前。
確実…だよね?
踵を返して戻って来た夏美に
問いかけてみる。
「…友達?」
「うん、中学の同級生で仲良くて。
教科書忘れたって言ったら貸してくれた」
そう言う夏美の手には
次の授業の教科書。
もう教室のドアの所には誰もいないのに
心臓の高鳴りが止まらないのを
必死で落ち着かせようとする。
「夏美って…中学どこだっけ」
「ん?○○中学だけど」
○○中学って…
私が住んでたとこの近くで
小学校からそのまま上がれば
大体みんな行くところだ。
「A?どうしたの?」
私が難しい顔をしてたのか
夏美は心配したような顔をしてて
ハッとした。
「あ、いや…
小さい頃、その近くに住んでて」
「え、そうだったんだ!」
「だいぶ昔だしあんまり覚えてないんだけど」
なんて、大袈裟に言っちゃう私。
まさか、たいちゃんが
同じ高校だったなんて…。
夏美の話があんまり耳に入らない代わりに
私の耳に入ってきたのは
"あれって2組の藤ヶ谷くん?"
"やっぱかっこいいね"
"サッカー部なんでしょ?
今度覗いてみよっかな〜"
クラスの女子たちの
そんな会話だった。
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ユッコ - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 43の後半では名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 42のここの台詞 「小春もくる?」これもまた名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 物語読んでいるたまに名前が反映されない時があるのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 41のここの台詞 「小春も来てくれたんだ」 ここも18と同じく名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 18のここの台詞 あれ、木下くん小春のこと知ってるの?」 名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むた | 作成日時:2017年6月21日 0時