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年が明けて、2年生になって

私はまた、夏美と同じクラスになった。



昼休み

夏美が職員室に行ったし、
さっきの授業の宿題、もう終わらせとこう。
今日はバイトあるし。

そう思ってノートを開いた。



「A、」



顔を上げると目の前に、たいちゃん。



「数学の教科書持ってない?」


「うん、あるよ」



そう言って教科書を差し出すと
お礼を言って受け取った。



最近は、私にもよく喋ってくれる。
私が避けなくなったのもあると思うけど。



なんで変わっちゃったの、って思ってたけど
結局たいちゃんはたいちゃんで。

優しくてかっこよくて
昔のままだって、ちょっとずつわかってきたし。



でも距離を縮めるのは…
やっぱりちょっと怖い、かな。



夏美に誘われて、
何度か宏光さんの高校の試合を観に行ったけど

今週末は、うちの高校との試合。



会場に着くと夏美は
宏光さんのところへ
渡すものがあるって行ってしまった。



"ピロン"



特に何も考えずグラウンドを見ていると
スマホの通知音が鳴った。



》ぼーっとしてるけど大丈夫?笑



たいちゃんからのLINEで慌てて辺りを見回すと
グラウンドの横を通る姿。

私の方を見てちょっと手を振ってくれた。



周りにいる女子の



「藤ヶ谷先輩やっぱりかっこいいね」


「彼女いないのかな」



そんな会話が聞こえて
振り返しかけた手を、下ろした。

2年生になるとますます
年下のファンまで増えて。

大変だね、たいちゃん。



試合は接戦だったけど
最後の最後に宏光さんの高校が
得点を入れて、勝った。



少し時間を置いてから声をかけにいくと
水道で顔を洗っているところで

髪の毛から滴る水がキラキラとして
やけに眩しく感じた。



「Aも来てくれたんだ」



なんて、夏美の前で言うから

さっきのLINEが内緒のことみたいで
ちょっとドキドキしちゃうし。



帰りに夏美とカフェに寄ると



「あれ、Aのスマホの背景、どこの?」


「あ、えっと…友達が送ってくれたやつ!」


「去年からそれだった?
 全然気づかなかったな〜」



自分でも忘れてたけど
たいちゃんが送ってくれたツリーの写真、
ずっと背景にしてたんだった。



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ユッコ - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 43の後半では名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 42のここの台詞 「小春もくる?」これもまた名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 物語読んでいるたまに名前が反映されない時があるのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 41のここの台詞 「小春も来てくれたんだ」 ここも18と同じく名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 18のここの台詞 あれ、木下くん小春のこと知ってるの?」 名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むた | 作成日時:2017年6月21日 0時

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