Sweet × love…!

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うちの高校の隣の駅が最寄駅みたい。

帰りにドーナツでも食べて帰ろうって
夏美と話しながら知らない通学路を歩いて
試合会場の高校へと向かった。



たいちゃんに借りたタオル、
ちゃんと持って来たけど…
渡せるかな？



グラウンドに行くと

全体でのアップが終わったようで
選手がそれぞれストレッチをしたり
体を動かしたりしている。

こっちのチームの応援席には
うちの学年の女の子も何人かいる。



…もしかしてたいちゃんのこと
応援しに来てるのかな？

そう考えると急に
自分の居場所が小さく思えてきて。



「おはよ」



肩を叩かれて振り向くと
ユニフォームに身を包んだたいちゃんが立ってた。



「おっ、おはよ！」


「太輔おはよー」


「あの辺座って観といてよ。
　あ、A持って来てくれた？」



片手が差し出されたから
急いでカバンの中からタオルを取り出した。



「あと、これは借りたお礼で」



さっきコンビニで買ったスポーツドリンクも
一緒に渡した。



「いいの？サンキュ」



早速キャップを開けて一口飲んでる。



そのまま颯爽とグラウンドに戻っていく姿を
ただぼーっと見ていた。



「なんか仲良いじゃん」



夏美に肩を小突かれて
こないだタオル借りただけだよって
平然を装ってるけど。



こんな感じでたいちゃんと会話ができることが
すごい嬉しい。



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