4【F side】 ページ4
F side-
俺には
幼馴染の女の子がいた。
家が近所で
気づけばいつも隣で笑ってる。
太陽みたいな子。
"たいちゃん、たいちゃん"
って駆け寄ってきて。
今でもその声を覚えてる。
小学校に入っても
一緒にいることが多いから
周りの男子に
茶化されることが増えて。
その時の俺は
一緒にいたい気持ちより
恥ずかしさの方が勝ってしまって
学校では少し、距離を置いた。
このままずっと
幼馴染として続いてくんだろうなって
子供ながらに思ってた。
「かあさん、遊びにいってくる!」
「どこに行くの?」
「そこの公園!
Aちゃんも呼んでく」
「…ちょっと待ってね」
いつもなら
夕方には帰って来なさいって
快く送り出してくれる母さんが
俺の目の前にゆっくりとしゃがんだ。
「あのね、太輔
……Aちゃんは引越したの」
「引越し…?」
「そう。だからもうあの家にはいないの」
「いつ戻ってくる?」
「……もう戻って来ないのよ」
「……え?」
俺はサンダルを履いて
そのまま玄関を飛び出た。
歩き慣れた道を一瞬で駆け抜けて
見慣れた家に、辿り着いた。
人の気配がしない。
車もない。
昼間なのに閉まっているシャッター。
ある日突然、
その子の家は空き家になった。
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ユッコ - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 43の後半では名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 42のここの台詞 「小春もくる?」これもまた名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 物語読んでいるたまに名前が反映されない時があるのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 41のここの台詞 「小春も来てくれたんだ」 ここも18と同じく名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 18のここの台詞 あれ、木下くん小春のこと知ってるの?」 名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むた | 作成日時:2017年6月21日 0時