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文化祭2日目の朝、

私は準備する人で溢れかえってる
廊下をすり抜けて、

2組の前に立っていた。



たいちゃんを呼んで、
Tシャツを返して、
お礼を言って、

うん、バッチリ。



「誰か呼ぼうか?」



後ろから声をかけられて振り返ると
たいちゃんとよく一緒にいる
サッカー部の男の子だった。



「あ、えっと…藤ヶ谷くんに
 これ返したくて…」


「あ、じゃあ俺が渡し……
 いや、呼ぶわ。おーい、藤ヶ谷!」



男の子の後ろから教室を覗くと

ズボンは体操服だけど
上には部活の練習着を着てるたいちゃん。

すぐに教室の外まで出てきてくれた。



「これ、Tシャツ…ありがとう」


「洗ってくれたの?わざわざごめんね」


「ううん、借りちゃったの私だし。
 …じゃあ、準備しなくちゃだから行くね」


「あ、待って」



後ろを向いて歩き出そうとした瞬間
パシッと手首を掴まれた。

たいちゃんの手が熱くて
心拍数が一気に上がる。



「……後夜祭、抜けれない?」


「えっ?」


「花火の時。この教室来てよ」



周りの人に聞こえないくらいの声で。



たいちゃんの目は真剣で、
嫌だという理由もないのに

何故か自分の口が「うん」と言わない。



「……先約あった?」



急に不安そうな顔に変わるから
すぐに首をぶんぶんと横に振った。



「よし、決まりだね」



じゃあね、って後ろ手を振って
教室内に戻っていくたいちゃん。

その場にいるのが恥ずかしくて
急いで自分のクラスに戻る。



ちょっと、どうしよ

たいちゃんと花火、見るの??



まだ何時間も後なのに
こんなにドキドキしてきて
大丈夫かな、私…。



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18→←16【F side】



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ユッコ - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 43の後半では名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 42のここの台詞 「小春もくる?」これもまた名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 物語読んでいるたまに名前が反映されない時があるのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 41のここの台詞 「小春も来てくれたんだ」 ここも18と同じく名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ユッコ - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 18のここの台詞 あれ、木下くん小春のこと知ってるの?」 名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むた | 作成日時:2017年6月21日 0時

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