上鳴くんの兄貴は轟くんにデレデレです【ヒロアカ】 (ページ38)

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轟side

『…責めて、俺だけでも捕まんないようにしないと…しょーと、障子くん、緑谷くん

__俺を見捨てないでくれる？』

Aがそう言った後、俺と緑谷と障子は目を合わせた

どうやら考えてる事は同じらしい

轟「あぁ」

緑「見捨てたりなんかしないよ！大丈夫！」

障「捕まった人を取り返すより、今居る人を守るほうが簡単だしな」

『…ありがと、皆』

Aはへらっと笑うのではなく
ふわりと笑った

『ただ、俺は一つルールを破る。

雷、アイツの足を掴んで離すなよ』

雷…は、相澤先生と使わないって約束していたはずた

それに、使えない理由は
体の負担が酷いからだった

轟「…大丈夫なのか？」

『なにより充電してないからあと5分も持たねぇ

…だけど、』

俺は助かりたい。

Aはそう告げた

初めてだった。
あいつはいつも俺だけなら犠牲になってもいいとか、俺なら大丈夫だからって

そんな言葉ばっかり聞いてきた

「ふむ、…でも残念だなぁAくん

また、会おう。次会うときは仲間だろうけど」

敵はそんなことを告げて足に絡みついてる雷さえも相手にせずに何処かへ行ってしまった

『ｯｯ…ハァ』

緑「Aくん、大丈夫？？」

『あぁ、大丈夫。ほかと早く合流しよう』

大丈夫って言葉が全く似合わないぐらい足元がフラフラしていた

障「俺の後ろ乗るか？」

『…障子くんに2人も乗せられないよ、大丈夫』

轟「…ほら」

責めて歩きやすいように手をつなごうとして俺が手を差し伸べると

Aは首をかしげてポッケをごそごそあさり始めた

そして何かを見つけると俺の手のひらにぽん、と置いた

轟「そうじゃねぇ」

そう言って手のひらに置かれた飴を見つめた

『あっちげぇの！？』

どこまで思考が謎なんだ、こいつ