184話 ページ43
その同じ頃
太鼓鐘「…いくぜいくぜいくぜっ！！」
大倶利「見え見えだ」
ｷｨﾝｯ
鉄と鉄がぶつかり合う音がする
しかし、その結果は一目瞭然だった
太鼓鐘「加羅っ！」
大倶利「…！死ね」
ｷｨﾝｯ ………ｼｭｩ…
あっという間に目の前の敵はいなくなる
そして、何事もなくこの戦いは終わろうとしていた
太鼓鐘「派手に決めるぜ！！」
その美しく輝く刃は真っ二つに目の前の淀みを掻っ切った
そして、音はもう聞こえない
……ひとまず終了といったところか
鶴丸「いやぁー、流石だな貞坊」
パチパチと手を叩く
その顔はどこか誇らしげで嬉しそうだった
燭台切「伽羅ちゃんも流石だね
僕、全然見えなかったよ」
伽羅「…」
二人は彼らに近づいた
太鼓鐘「でも、なんかアレだな
拍子抜けってやつ？あんまし強くねーし」
前、俺が戦ってた方がよっぽど強かったぜ
と呟き燭台切の隣に座る
鶴丸「…」
彼はもうこの発端に気づき始めていた
じわじわと不思議な感覚が広がる
大倶利「…俺には関係ない
切るだけだ」
鶴丸「ふっ。言うねぇ伽羅坊」
燭台切「でも、この二人がいるなら心配ないね。ね？鶴さん」
ふわりと笑う
その笑顔は遠い遠い過去のものであったのに
鶴丸「あぁ、そうだな」
今、その笑顔がここにある
鶴丸「(さぁ、どうする主よ)」
まだまだ、夜は明けない
*:..｡oƒ *:..｡oƒ *:..｡oƒ *:..｡oƒ *:..｡oƒ
鳴り響く鉄の音
しかし、先程聞いたより確実に数は少なくなっていた
乱「お触り禁止！！」
戦場を舞う姫はギアを上げ始める
蛍丸「じゃーん、必殺技でーす」
その小さな体から生み出される大きな力
薙ぎ払った敵は数しれない
御手杵「突くっ！！」
その細身ながらも長い長い彼は一太刀であっという間に串刺す
小夜「僕の刃…受け止めてよ」
敵を切り裂くその姿その姿は彼そのものなのか
そして、やっと彼を率いる母が現れる
御手杵「！山姥切！」
山姥切「なんだ、写しというのが気になると？」
その姿に気づいた黒はすぐさま近づき消そうとする
しかし、その手もあっという間に切り裂かれた
乱「これで最後だよ！」
蛍丸「ほっ」
大きな刃で驚いた敵は
自分がやられていることにも気づかぬまま
姫によって儚く散った
小夜「…主」
トコトコとかけて来る
その顔を見れば一段落着いたとことがすぐさま理解できるのだった
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ヨモギ - いわおとしじゃなくていわとおしだと思うんですけど…違ったかな？(´･ω･｀) (2020年5月2日 18時) (
レス) id: c37da4dd5e (このIDを非表示/違反報告)
おふとぅん#前田推し - なこむペッパーさん» ｸﾞﾎｯあ、ありがとうございます……(((尊死))) (2019年8月19日 1時) (レス) id: 3ac0e12cb4 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - おふとぅん#前田推しさん» ありがとうございます…！私ももし短刀たちに囲ませたら尊死にすると思います。受験、頑張ります！←前田「褒めて頂きありがとうございます！これからも主君をお守りできるように精進して参ります！これからも僕をよろしくお願い致します…///」 (2019年8月14日 23時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - まとさん» 話分かりやすいなんて…!!ありがとうございます！ギャグはわかる人にはわかる？みたいなのも多いのでどうかな？と思っていたんですが、楽しんで頂けてよかったです！ありがとうございます！ (2019年8月14日 23時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - 桜咲月菜は太宰さんを最推してゆくと誓ったさん» ありがとうございます…！！！めちゃめちゃ不定期なので、待つ時間が多いとは思いますが本当に励みになります！！ありがとうございます！頑張ります！ (2019年8月14日 23時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこむペッパー | 作成日時：2019年7月14日 23時
