160話 ページ19
目が覚めた
なんだか音が聞こえたような気がして
私は目を開ける
そこには木材特有の模様が浮かぶ天井だった
背中があったかいなぁと思えば
博多くんがピッタリ私にくっついていた
私は何となく可愛くて撫でると
ふわりと笑い手を緩めた
右手には秋田くんがいる
いつの間にか手は離れてしまっていたが
秋田くんは私の方へ向いてきゅっと小さく縮こまっていた
そしてその横に大の字で寝ているキツネさん
私はふっと笑ってしまった
私は喉が乾き体を起こす
目の前の平野くんと前田くんは二人で向かい合い
手を繋いで寝ていた
…可愛いい
私はキツネさんに布団をかけ扉に手をかけた
ススッと扉が引きずられる音がする
私は出来るだけ音を立てずにふろ場に向かった
ぺたぺたと肌に吸い付くような音がする
もう朝が近いのだろう
暗がりの中に光が差し込み始めていた
ガラガラっと扉を開け顔を洗い水を飲む
喉が満たされる感じがした
そしてまた扉を開ける
そして目の前の扉にそっと手を当てる
ビリビリとした感覚が私の体を通っていく
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿まだ、ここは開かない
私は何となく悔しくて廊下を歩いていく
左に曲がればあの前任の部屋がある
私は何となくその前を通り
目の前の扉を開ける
『…う、うわぁ………！！！！』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿そこに広がっていたのは
輝かしい草木の舞だった
朝露が光に反射しキラキラと輝く
その春の陽気とも言える青々とした木々たち
顔をかすめるふわりとした涼しげな風は
私をどこかへ連れ去ってくれそうだ
私はすとんと腰をおろす
しばらく静止状態になり
ただただその光景に目を奪われていた
目に入ってくる緑の郡はなんと美しいことか
私は来たあの日とは全く似つかない光景に
理解が追いついていなかった
あの血にまみれ鉄の匂いが漂っていたあの日
怨念にまみれ苦しそうだったあの日
私は合っていたのか
そうであって欲しいと願いながら私はその感動に身を任せていた
…と思っていたのは短い間だったが
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ヨモギ - いわおとしじゃなくていわとおしだと思うんですけど…違ったかな？(´･ω･｀) (2020年5月2日 18時) (
レス) id: c37da4dd5e (このIDを非表示/違反報告)
おふとぅん#前田推し - なこむペッパーさん» ｸﾞﾎｯあ、ありがとうございます……(((尊死))) (2019年8月19日 1時) (レス) id: 3ac0e12cb4 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - おふとぅん#前田推しさん» ありがとうございます…！私ももし短刀たちに囲ませたら尊死にすると思います。受験、頑張ります！←前田「褒めて頂きありがとうございます！これからも主君をお守りできるように精進して参ります！これからも僕をよろしくお願い致します…///」 (2019年8月14日 23時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - まとさん» 話分かりやすいなんて…!!ありがとうございます！ギャグはわかる人にはわかる？みたいなのも多いのでどうかな？と思っていたんですが、楽しんで頂けてよかったです！ありがとうございます！ (2019年8月14日 23時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - 桜咲月菜は太宰さんを最推してゆくと誓ったさん» ありがとうございます…！！！めちゃめちゃ不定期なので、待つ時間が多いとは思いますが本当に励みになります！！ありがとうございます！頑張ります！ (2019年8月14日 23時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこむペッパー | 作成日時：2019年7月14日 23時
