135話 ページ40
小夜「貴方の言う通り初めて僕達と向き合ってくれたのは貴方だ。
そして、それは誰にでも可能性がある話だ」
『なら……！！！』
小夜「けど！！！」
びくりと肩が震える
小夜「僕を撫でてくれたあの温もりも
貴方に宿る優しく冷たい霊力も
…僕達に振舞ってくれた料理も
全部、貴方にしか出来ない！！！」
私は言い返すことが出来なかった
その言葉に見合う返し方が分からなかった
そして何より
その思いを消し去ることなんて…
私には…！
私は片方ぎゅっと手を握り
再び力を込められたまんばちゃんの手を振りほどくことが出来ずにいた
？「…もう、いいんじゃねぇか？」
誰かがどこからが話す
その声は布団の中から聞こえた
一期「…！薬研…」
薬研。
薬研藤四郎さんの事だろうか
あの、織田信長の最後を…？
薬研？「…一兄も気づいてるだろ？
”大将”があの前任と違うことくらい」
いきなりの大将呼びにびくりと身体が震えた
…？大将？？
そして、同時に確信する
この人は分かっているんだ、と
私は彼を見つめた
彼には腕も 足もない
体はアザだらけで痛そうだった
私は首から赤いものを流しながらふらふらと彼の方に向かう
彼はにこりと微笑んだ
薬研「…俺っち薬研藤四郎だ。
すまねぇな。あんたを治してやりたい所だが
この腕ではあんたの顔に触れることも出来やしねぇ」
困ったように笑う薬研さん
私はふるふると横に顔を振る
そして、手をかざす
ふわりと気配が流れ出てくるけれど
その気配に覇気はなかった
薬研「あぁ、そいつはいらねぇ。
あんたの首に流れてるやつを本体に塗ってくれねぇか？」
私ははてなマークを浮かべ彼を見る
彼はまた笑って私を見た
薬研「そいつはな、俺たちにとっちゃあ極上の塗り薬みたいなものなんだ
流れ続けちまうのも持ったいねぇからな」
ほら、と目線で本体を指す
私は戸惑いながら手を首にあて
手にまとわらせる
そしてその手を彼の本体に塗っていく
その姿は禍々しくちょっとしたホラーだった
けれど、確かに効果はあるようで徐々に形作られていくのがわかる
そして…
ﾌﾜｯ
桜が舞う
この光景を私は何回見ただろうか
この光景は美しい
ひらひらと舞う桜たちがまるで祝杯を挙げるため踊っているようだ
そして、温かく優しい感じがする
薬研「…ありがとな。
っし！待ってろ大将
今、救急箱を持ってくるからな」
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なこむペッパー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！！頑張るので気長に待っててください！！ (2019年4月21日 19時) (
レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほわぁぁぁ...めっちゃ続きが気になります！更新頑張ってください!! (2019年4月14日 23時) (レス) id: 277d330b38 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - 寒桜峰@令和も平成もかっこよく決めたいよね☆さん» ありがとうございます！！頑張って更新しますので気長に待って頂けると幸いです！！楽しんで頂けるようにまた頑張ります！ (2019年4月4日 10時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - 鈴松信@誤字り姫@鶴丸推しになりかけてるさん» ありがとうございますぅぅぅぅ！！山姥切「………ありがとう」頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2019年4月4日 10時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
寒桜峰@令和も平成もかっこよく決めたいよね☆(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！いつも楽しく読ませていただいております(≧∀≦)更新頑張ってくださいね！応援してます！！ (2019年4月2日 13時) (レス) id: 3f1767c2e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこむペッパー | 作成日時：2019年4月1日 21時
