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134話 ページ39

私はふらふらと歩く


私を○○してくれる人を探すために


山姥切「待て!!」

ぐいっと私の手を引っ張る人

私はその手を振り解こうと手を横に振った


山姥切「…やめろ、やめてくれ」


彼はぎゅっと両手で私の手を包む


『…ごめんね。


私、貴方達の審神者には相応しくないみたい』

ニコリと微笑んだ

彼は険しい顔に一変する

山姥切「…なんで、なんでそんなことあんたが決めるんだ」

弱々しい声で私に問いかける

私は困ったように微笑んだ


『…だって、分からないの』

彼らの気持ちも


……弱い自分の事も


『…ごめんね。

でも、きっと私よりいい人が貴方を愛してくれるから』

だから、ね?

と私はもう片方の手を重ねる


…もう、終わりなの


私ではダメだった、ただ、それだけの話だ



山姥切「………けるな」

『?』


山姥切「ふざけるな!!!!!」

びくりと肩を震わせる

私ははっとして彼を見つめる


彼の顔は怒りに満ち

身体がわなわなと震えていた


山姥切「私ではダメ?

他の人が俺を愛してくれる?


馬鹿にするな!!!


俺があんたを選んだんだ!!!


あんただったから…!

初めて寄り添ってくれたから、

初めて俺を真っ直ぐ見て認識して

手を差し伸べてくれたから

それだけじゃない

俺を撫でてくれるその手も

微笑みながらかけてくれるその声も

全部があんたなんだ!!!


そんな、そんなあんただったから…!!!


俺をあんたが勝手に選んだわけじゃない



俺が俺の意思であんたの隣を選んだんだ!」

はぁはぁと肩で息をし私を見つめる

その目は本気だった

けど


『…それはたまたま貴方の気持ちが分かったから。幻想だよ!

私じゃなくたって、皆は魅力的なんだから


私じゃ、私じゃなくたって…!!!』


?「それは違う!!!」

はぁはぁと息をして私を見るもう一つの目

それは紛れもなく小夜ちゃんだった

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なこむペッパー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!!頑張るので気長に待っててください!! (2019年4月21日 19時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほわぁぁぁ...めっちゃ続きが気になります!更新頑張ってください!! (2019年4月14日 23時) (レス) id: 277d330b38 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - 寒桜峰@令和も平成もかっこよく決めたいよね☆さん» ありがとうございます!!頑張って更新しますので気長に待って頂けると幸いです!!楽しんで頂けるようにまた頑張ります! (2019年4月4日 10時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - 鈴松信@誤字り姫@鶴丸推しになりかけてるさん» ありがとうございますぅぅぅぅ!!山姥切「………ありがとう」頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年4月4日 10時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
寒桜峰@令和も平成もかっこよく決めたいよね☆(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!いつも楽しく読ませていただいております(≧∀≦)更新頑張ってくださいね!応援してます!! (2019年4月2日 13時) (レス) id: 3f1767c2e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なこむペッパー | 作成日時:2019年4月1日 21時

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