訳ありJK審神者になる 3

116話 ページ21

私はまんばちゃんが来てくれたことが嬉しくて苦しくて

ひどい言葉を言ってしまった自分が恥ずかしくてたまらない

「バレバレなんですよ。」と言った宗三さんの顔が優しくて優しくて


私にはもったいない


小夜ちゃんは泣いていた

鯰尾は絶望してた

骨喰は聞きたくないと叫んでいた

御手杵は耳を貸さなかった

愛染は驚いてた

蛍丸も泣きそうになって我慢してた

こんのすけは放心してた



明石さんは静かに私を見てた


私はみんなに酷いことをしてしまった

それこそ前任よりひどいのではないか



＿＿＿＿＿＿悔しい

私はあんな行動しか取れなかったのか

本当にあれしか方法はなかったのか



…傷つけない方法はなかったのか

私はあの時この行動が一番だと確信していた

けど、「嘘をついていたのか？」というまんばちゃんの言葉はあまりにも重すぎた


私は…どっちが嘘なんだ？


ガタガタと震えてる身体を押さえつけるように私はぎゅっと自分を抱きしめた

山姥切「……じ！」

私は…………………………


山姥切「主！！！！」

ゆさゆさと私の体を揺さぶる何か

私は何も感じない

山姥切「……A！！！！」

ハッとする

私は泣きじゃくった顔で彼を見た

すると彼は安心したように私を見た





…そんな顔向けてもらう資格なんて私にはない

ギュッ

突然まんばちゃんが私を強く抱きしめた

私は何が起こったのか分からず目をぱちぱちさせる

そして、気づいた瞬間ボッと顔に熱が集まるのがわかる

『…え？何してるの？はな…』

山姥切「……俺はここにいる

あんたのそばにいるぞ」

ぐっと心臓を掴まれたのかと思った

衝撃が走った

私は震えた手を彼の背中に回す

どくどくと規則的な音が私に響く



山姥切「…あんたも俺もちゃんと生きてる。………………あんたの、お陰だ」

その優しい言葉に私は抗うことが出来なかった

私はボロボロと涙をこぼし

必死に彼にしがみついた









＿＿＿＿＿＿＿＿そうだ。私達は生きている

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