1の2乗 ページ1
とうとう迎えてしまった高校生活
しんどい、という言葉しかない
私は勉強が大嫌い
それはもうアレルギー並に、笑
重い足取りで校門をくぐる
"岡崎城西高校"
偏差値はまぁまぁ
と言っても私はギリギリやったけど、笑
えーと、クラスは…うっわ3組かよ
一番遠いやん←
これまた重い足取りで教室に向かう
ｶﾞﾗﾗﾗﾗ
クラスにいた人が一斉にこっちを向く
これが私が一番苦手な視線
なんとなく、……苦手
どこの席なのかと座席表を見る
「げっ」
思わず声が出る
また苦手な視線
……やめてくれ←
あ、声が出た理由？
それはね
？「あ！隣の席ですか？」
「あ、はい」
て「俺、小柳津徹也って言います！」
隣が男子だから
「……うっす」
て「…？え？女の子だよね？」
「あーまーはい」
て「よかった、笑。喋り方からして男かと……」
「お前しめられてぇか？」
て「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「まぁ許すけど…」
て「あ、名前なんていうの？」
「秋山A」
て「Aちゃんね！おっけー！」
「ちょ、ちゃん付け恥ずかしいからやめて…」
て「あ！じゃあAね！よろしく！」
「よろしく…」
.
隣の席にいるのはうるせぇバカ
……でもちょっとイケメンなのが解せぬ←
て「そーいえばAってよく見ると可愛いね。よく見ると。」
「あ？」
て「ごめんなさい。普通に可愛いです秋山様」
「よろしい」
待ってこれ、私が自意識過剰みたい
て「あ、てかA、友達作らんの？」
「私のこの性格で友達がいるとでも？」
て「思いません(即答)」
「マジでお前トラクターで轢き○すぞ」
て「まじごめん。友達いないんだったらさ、俺とお昼一緒に食べよー」
「あぁいいけど」
て「まじ！？やったー！！！」
「ちょ、うるさい」
やっぱうるさい
でもなんだかんだで楽しくなりそう
.
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作者名：こりょぬ | 作成日時：2018年10月18日 20時
