［ Day 3 ］終焉 …？ ページ12
��トマトクン
修学旅行中は片時もAから離れなかった
もちろんはじめくん達とは行動できないわけで、
帰ってきた時に色々言われた
た「 なんであいつと回ったの？」
「 なんでだろうね 」
だ「 同情？」
「 違う 」
は「 じゃあ …、好意？」
「 っ、」
や「 図星みたい 」
「 … 別にいいじゃん
俺ははじめくん達が捨てたAのことが好き
同情でもなんでもいいから、
Aと一緒にいたかっただけ
どう？これで満足？」
は「 … 俺らも終わりみたいだな 」
.
いじめの的は私から逸れていった
そして、ともたかくんになった
主犯はもちろんまな
『 … ごめんね、ともたかくん 』
と「 俺は大丈夫だよ 」
そう言って何回も引きつった笑顔で笑いかけてきた
いじめられていた時よりも辛くて、
よく授業をサボった
もちろん2人で
季節は秋で、少し涼しい風が吹く屋上
私はフェンスに手をかけ、下を見下ろした
『 ここを超えたら死 ねるのかな 』
と「 どうだろ。頭打ったらいけるかも？」
いつしかそんなことを話すようになっていた
先生に怒られても、心には何も響かなかった
私達みたいにいじめられた生徒を
見過ごすような人に何言われても怖くない、ってね
と「 今日でいじめられて3ヶ月 」
『 もうそんなに経ったんだね。
ごめんね、ほんとに 』
と「 大丈夫。こんな形でも
標的が変わったのなら俺は嬉しい 」
私が謝るといつもそう言う
ドMなのかな？なーんて。そんなわけないよね
.
��けんすけ
修学旅行から数日は顔色がよかった姉ちゃん
けど、ある日からまた変わった
痣つけてきたりとか、制服汚してきたりとかはなくなったけど、明らかにおかしい
「 ねーちゃん、大丈夫？」
こう聞くのは何回目かな
心配で心配でたまらない
『 … いじめの標的がね、
ともたかくんになっちゃった
私のせいなの。ごめんなさい 』
一点を見つめて、苦しそうにそう呟く姉ちゃん
初めていじめのことを自分の口から言った気がする
「 ともたかさんは？なんて言ってたの？」
刺激しないように、優しく問いかける
『 俺は大丈夫って。
私いじめられてないのに、苦しいよ。辛いよ
ともたかくんの方が辛いのに 』
俺はかける言葉が見つからず、
ただ呆然とするしかなかった
.
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ペコ - 最新楽しみにしてます！ (2019年7月6日 19時) (
レス) id: d6a2adbe5a (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - めっちゃ面白くて見入ってしまいました！！！更新楽しみにしてます！！ (2019年6月30日 18時) (レス) id: 25d2c54691 (このIDを非表示/違反報告)
はゆ(プロフ) - ペコさん» ありがとうございます！！今後もお楽しみください (2019年6月25日 19時) (レス) id: 836371a2ee (このIDを非表示/違反報告)
ペコ - 面白い作品ありがとうございます！こういう小説大好きです！続きが気になります！ (2019年6月24日 16時) (レス) id: d6a2adbe5a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずれもん - はゆさん» 確かにともたかはザッともたかて感じですね (2019年6月14日 19時) (レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆ | 作成日時：2019年6月8日 18時
