『約束』 ページ37
ﾌﾞﾙﾙﾙ
「あ、ありがとうございました」
戸惑いながらも天宮さんに感謝を告げる奏斗
車の中ではなんだか、天宮さんから...
なんていうのかな...うーん
よく分からないけど、重だるい空気が流れていたの
それを察知した私と奏斗はすっかり口を噤んでしまってとっても気まずかった...
そんな調子で奏斗の家に到着したのだが...
到着しても、奏斗が感謝を告げても真顔でムスッとしている天宮さん
奏斗がすっごく困った顔で居るもんだから窓を開けて私は
「か、奏斗！また学校でね！ありがとう！」
「お！おう！」
そう言った
ボタンを押してｻｰっと窓を閉める
......あ、気まずい
あ、謝るチャンスっ!?
「あ！あの、天宮さん！今日すみませんでした！」
「...申し訳ないと思われているのでしたら、奏斗様とのお付き合いは控えてください」
暫くの間があって返事が返ってくる
「へｯ？」
その返答は想像もしていなかったもので、私は素っ頓狂な返事をしてしまった
だって...なんで奏斗？......
あ！
そうだよね
許嫁だもんね...
天宮さんはきっと優馬のことがとっても大事なんだ
許嫁のいる私が他の男の子と一緒にいるのはあんまり良い事じゃないよね..
でも、私は奏斗のことが好きな訳で
そんなことを考えていたら天宮さんが言葉を続けた
「私は優馬様が不憫で可哀想でなりません」
確かに...
優馬からすれば裏切られた感がするよね...
「優馬様はずっとあなたのことを待ってい
た...それに、『約束』したでしょう...？」
？
また..まただ
『約束』ってなに？
そんなの交わした？
「それなのに...あなたはｯ...奏斗とかいう人を好きになったなどと！」
声を荒あげる天宮さんが少し怖くて、でも
「あの！『約束』ってなんのことですか！」
「はい......？」
私が質問すると天宮さんは気の抜けたような返事をした
「覚えて..ないのですか....？」
「なにかの勘違いとかじゃないんですか..？」
二人が勘違いなどありえないと思っていながらも私はそう言った
だって、私..覚えてない..
「なｯ....もう、いいです。話しになりません。これからはなるべく優馬様にお近付きにならないでください」
「え...？」
飽きれたように吐き出すように怒ったようにそう言った天宮さん
私......もしかして、駄目なこと言っちゃった!?...
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藍 - そらまめさん» あ、気付いてくれましたか！お役に立てて良かったです！ (2021年5月15日 19時) (
レス) id: b2dbb8d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - えっと...「優馬の心配 ページ16」って言う所から、「悠真」だったはずなのに､漢字が「優馬」になってます！ (2021年5月15日 19時) (レス) id: b2dbb8d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - 藍さん» えっ！本当ですか!?すみません！えっと、どこか教えてくれませんか？自分でも探してみます……！言ってくれてありがとうございます！ (2021年5月2日 20時) (レス) id: 0df261d861 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - あの、ゆうまの漢字変わってませんか？ (2021年5月2日 18時) (レス) id: b2dbb8d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - 彩華さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ励みになります！ (2021年5月2日 12時) (レス) id: 0df261d861 (このIDを非表示/違反報告)
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