幼なじみの彼と彼について 3

有名人 ページ44

あの日……

女の子グループに実弥が色々言ったせいで

私達が付き合っていることが

大学内で有名になってしまう……

「ほら…あの子…」

「へぇ……フツーじゃん…」

こんな声がよく聞こえてくる。

「あーあ、女の嫉妬って醜いね」

ひまりが呆れている。

「昔からよく言われていたから気にしてないよ」

「よく言うよ…もう……。気にしてるくせに。
実弥くんに守ってもらいなよ？」

「うん…」

☆☆☆☆

授業が終わりひまりと学食へ行くと実弥と会う。

「A？今から飯？」

「うん」

「じゃあ一緒に食おうぜ。あ、おまけに田中もいるけどよ？」

「おい！悪かったな？俺もいて」
実弥に怒ってる……

「こっちも私いますよ？」
ひまりが苦笑いしてる

4人で食べることになる。

遠巻きで私達を見ながらヒソヒソ噂してるな……

実弥は有名だな、本当に。

まあ、気にしない気にしない。

「A？堂々としてろ？」
私の頭をポンポンすると

後ろで悲鳴が聞こえた。

「たく……不死川の熱烈なファンは、うるせぇな」
田中くんが首を横に振りながら言う。

「本当に。だいたいさ、元々あんなにイチャイチャしてたのに、今さらじゃん？」
ニヤニヤするひまり。

イチャイチャ……

「ちょっと…そんなにして…ない…よ？」

田・ひ『いや！してるから！』

田中くんとひまりが声を揃えて言った。

「しかもここ最近は、見ているこっちが辛い。
目のやり場に困るから。たまにキスするかと思う時あるよ？」


実・夢『………』


ひまりに言われて言い返せない
たしかに。
実弥がすごく近くで話してくるから。



気を付けないと。

私が実弥のファンに刺される。




ご飯食べ終わり、私とひまりは次、空きコマだからと、実弥達と別れる。

「暇だから、喋ろう」

「うんうん、たまにはいいね」

二人で色々話していたときに実弥の言葉を
思い出す。




「ねぇ？試合に勝ったら私に何か話すらしいの。なんだと思う？」

ひまりの顔色が変わり私に言う。
「え？え？それってさ……将来の約束とか？」

「は？何言ってるのー？私達、まだ21だし。この先どうなるかも…わかんないじゃん」

「いや…。最近の実弥くんの表情みてると、前よりAの事…うん。いやいや、楽しみだわ。
これは、絶対勝ってもらって、皆の前で宣言してもらえば？」
ニヤリと笑う。

「分からないよ？チームからのオファー来てるかもしれないし。どっか行っちゃうかもしれないから。」

本当に分からないな。

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