ハッキリ言うけど ページ30
「あのさ……えりかちゃん」
「悪いけど…私達、簡単に別れるような間柄じゃないよ?」
私はハッキリ言った。
「へぇ?そんな風には見えないですよぉ?
私ぃ……気に入っちゃったからぁ。
実弥先輩がほしいんです。」
イラッとする。
実弥は物じゃない……
「あのさ……さっきから実弥のこと……」
そこに、ひまりが来た。
「さっきから聞いてれば……あんたバカ?」
「ひまり先輩横から何なんですかぁ?」
「ねぇ?あんた1年だから知らないだろうけどさ、
実弥くんが、Aにベタ惚れなんだから、あんたみたいな子、視界にも入らないわよ?」
「そんなこと……えりかの方がかわいいし!」
「はぁ……幼稚園からやり直したら?
容姿なんて……
あんたさ、料理出来る?」
「え……?」
「Aは、実弥くんの食事も管理してるわよ?」
「……そんなの私にだって……」
「ま、確かに実弥くんってかっこいいよね。
見た目だけで憧れるのは勝手だけどさ、あんたみたいなのは、たとえ付き合っても、すぐに捨てられるだろうね?」
ひまりがピシャリと言った。
悔しそうな顔するえりかちゃんは、
何も言わずに去って行った。
「ひまり、ありがと。」
「どーいたしまして」
「あの子さ、サッカー部で男探してるだけみたいだよ?」
「そうなんだ…。諦めてくれるといいけど」
「あんたのその首のマークに嫉妬したんじゃないのぉ?」ニヤっと笑うひまり。
「あ……!」首に手を当てた。
部活が終わり一人で部室の片付けをしていると
実弥がやって来た。
「俺の魔除け、効果あったか?」
ニヤリといたずらに笑ってくる実弥
もう…何にも知らないで……ばか……
「えりかちゃんが、実弥のこと好きで、自分の方が似合うから譲れと言ってきた。」
「はぁ?なんだそりゃ……ほっとけ……」
「いや!実弥?ちゃんと言ってよ?付き合う気がないって!!曖昧な態度取らないで?」
「A……。」
「ごめん…本当は言うつもりなかった。だって…」
すると私を抱き寄せた。
「ちょっと……ここ部室…誰かに見られたら……」
「うるせぇ…どーせ皆知ってんだからよォ。」
「そうだけど……」
「キスしたい」
私の顎に手がかかり顔をあげ…
実弥が近づいて来……
ーガチャ!!
「あ!」
ババッと離れるが……
「おい?不死川達がキスしてる!!」
部員数人で騒ぎ出す
「お前ら……家でやれよー、見せつけんな?」
田中くんが苦笑いしていた。
はは……ごめんね?
100人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪子(プロフ) - 実弥パパだぁ!絶対、嫁にやらねェ!!とか言いそう…笑。 (2021年3月27日 23時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 心さん» 煉獄さん推しなのね!さねみん作品ばかりなのにありがとう!またお待ちしてます! (2021年3月27日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 真季さん» 私の作品を楽しみにして下さって幸せです!嬉しいです!調子に乗るので多分新作すぐ出しますw (2021年3月27日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 本当に本当にお疲れ様でした!もう寂しい気持ちとこのほっこりが混ざって、、そして最後まで名前出して頂いて(T_T)恥ずかしいけど嬉しい//ありがとうございます!煉獄さん推し、だけどえのきさんのならなんでも読みます☆この先もずーと応援し1番の不安です! (2021年3月27日 20時) (レス) id: 8b8beb8b4b (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - やったー!番外編あるのね!!読む読む(^^) (2021年3月27日 19時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ