幼なじみの彼と彼について 3

練習あと ページ26

サッカー練習あと
ビブスを洗濯し、同い年の、ひまりと、二人で一気に干す。
部員数200人超える大所帯。
はっきり言ってマネージャーが足りない。

しかも、今年入ったマネージャーは……
１人使えない……
何のために入ってきたんだ？

1年生のえりかちゃん。

「えりかちゃん？もうすぐ皆戻るから、
水分用意できる？」
かごに入れた水分を指差す
「えー？えりかぁ、重いもの持ったことないんですぅ。」

は？じゃ、何のためにここにいるの？？

イラっとしながらも、グッと我慢をし、
「じゃあ……」私が他の仕事を頼もうとすると、
遮られる。
「あー！！田中せんぱ〜い？今日も応援してましたよ？」
「えりかちゃん！ありがとうー、今日も可愛いね！」
「やだぁ、先輩ったらぁ。あ、不死川先輩！！今日もかっこいいですね？」

実弥は何も言わず
えりかちゃんの横を通りすぎ

「A。水分は？」

「あ！ごめん、ちょっと忙しくて。まってて？
はい、タオル」
実弥にタオルを渡して走る。

水分を実弥や他の部員に渡す。

私は汗だくだ。

そして、その後
他の片付けの手伝いをする。

2.3年生のマネージャーはいつも走り回ってる。


「ちょっとぉ！えりかちゃん、働いてほしいけど？」
ひまりが、怒って言うと、

「ひどお〜い、私頑張ってるんですよ？
ひまり先輩いじめないでください」

「はぁ？だれがあんたをいじめるのよ！あんたが何もしないからでしょ！！」

「まあまあ、そんなに1年生いじめるなよ？」
誰か選手が止めにはいる。

「あの子が何もしないからでしょ？」
ひまりが怒ってる。
毎回こんな感じだ。

すっかり暗くなったなー。
片付け終わったし、、と、
実弥を探していると

背後から頭の上に何か乗せられる。
振り返ると実弥だった。

「きゃ！」

「ちょっと…びっくりさせないでよー」

「ボーッとしてるからだろォ？帰るぞ」

二人で帰ろうとすると
そこに、えりかちゃんが来る。

「あ、不死川先輩？帰り道暗いからえりか、こわくって！一緒に帰っていいですか？」

まるで私はそこに居ない扱い、
私をぐいっと押し、実弥と私の間に入り、

「良かったぁ、真っ暗だからこわくってぇ」

実弥にベタベタする。

「おぃ……近いから。」
やんわり距離を取ろうとすると

「やだ、照れてるんですか？かわいい」
実弥の腕を取りくっつく。

何…？この子。

「あれ？花泉先輩も一緒に帰るんですか？」

「先輩は、私と違って夜道平気そうですね」

「それ、どういう意味？」

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