幼なじみの彼と彼について 2

デート ページ39

「A？別行動しよー。あとで連絡するから」

「分かったよ」

さゆり達は人の群れに消えて行った。



「俺から離れるなよ？」

手を出す実弥。

「うん」

さっきより強く手を繋ぎ歩く。

アトラクションに乗るため、
待ち時間を確認して並ぶ。
遊んでいるのか？
ただ触れあっていたいだけなのか？
よくわからない。
時間を惜しむように触れてくる実弥。

実弥って、こんなに甘えただっけ？
私をスッポリ覆うようにくっついてくる。

実弥の髪が首に微かに当たると
「実弥？くすぐったいよ？」

「んー、もうすぐ帰るから今のうちに充電」

あ……寮に帰っちゃうんだよな…
急に寂しくなる。

「ね？これ乗ったら沢山写真撮ろう？」

「あぁ。そうだな」

少し寂しそうな実弥の顔をみて
きゅん……とする。

二人の写真沢山撮って……
それを見て我慢するもん…。

長い待ち時間ののち、シューティングゲームを楽しむ。
乗り物に乗りながらシューティングするんだよね？
こんなのかんたん……

……

あれ？難しいかも？

「あれ？当たらない？実弥やって！」

「ぶはっ！！お前下手すぎだろ？」





「ごめん…私は向いてないわ…」
詰んだ……

「的を外すお前の顔見てたほうが面白かった」
ニヤニヤする実弥。

「ひどい……」

「わりぃ、言い過ぎたァ」

「ね？ここで写真撮ろう？」

二人顔を近づけ自撮りする
実弥の息づかいを感じる度に
心臓がバクバク踊る

「A大丈夫か？顔が赤いぜ？」
心配して更に近づいてくる。


いやいや！あなたのせいですから！

色んな場所で二人の写真を撮り、

お土産売り場に入る

お揃いのキーホルダーほしいな……
色々見てるけれど、可愛すぎて、実弥はつけてくれないだろうな……
そっと売り場に戻した。

陽菜や、ママにお土産を買うと

疲れたから座ろうと提案

ベンチで休憩してると

実弥が
「スマホ貸せよ？」

何？

スマホを渡すと

実弥はポケットから何かを出してスマホに付けた

「あ……これ…」

さっき見ていたキャラクターのキーホルダー。
キャラクターの手の所をくっつけると
ハートになるもの。

「お守り……」

「え？」

「お前に虫がつかないように」
ニヤリと笑う。

「ちょっとなによ？それ…」
上目遣いで実弥を見ると

「うそ。さっき眺めてただろ？」
優しく見つめてきた。

ちゃんと見てくれていたんだ…

「嬉しい。大切にするね？」

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