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夏祭り ページ33

お祭り…
終わったよね。
周りにはもう人気がなくなっていた。

花火が終わっても、
この場所から
動けない自分がいた。


これでも…
少しだけ期待してたんだよね


でも……
現実はそんなに甘くないか…



うつむき笑う。



「フラれちゃったなぁ……」
誰もいない広場でポツリ呟く









周りは虫の声しか聞こえないほど静かだ。

もう帰ろう。



立ち上がった時

誰か走ってくる足音が近づいてきた。








「A!!」









何処から走ってきたの?






肩で息をしているよ?






私の前に来ると……





抱きしめられる






「わりぃ……遅くなったァ……」







フワッとする実弥の香り


それに安心し


私もそっと背中に腕を回す





離れていた時間を取り戻すかのように

お互いにぎゅうっとする









「久しぶり……」








「ん……」




「ずっと謝りたかった……」




「あの事件の時……お前が壊れちまいそうで……」


「うん…」


「こわくなって……」


「うん…」


「ガキな俺は逃げたんだよ…」


そうだったんだね……


「あの時、宇髄に1発殴られたァ」


「あ……もしかして頬が赤かったのって…」


「あぁ…」


「めちゃくちゃ辛かったんだから…」
実弥を見上げると


「ごめん……」
私の頬を指で撫でる


「嫌われたなぁって……」
思い出すと涙が零れ落ちた


頬を濡らす涙を実弥が優しく拭うと
「嫌いになるわけないだろ……
俺も……お前と距離取ることが苦しかった」


「うん……」


「学校変わってお前と離れて……
忘れようとしたんだけど」


「私も一緒……」



「試合でお前を見たら……無理だと思った」



「うん……」









「A……









お前が……









好きだ」

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えのき(プロフ) - 巴さん» はじめまして!コメントありがとうございます。この先はハードにはいかない予定です( *´艸)なんせ前半がハードだったもので(*_*)こっからは甘々になるかなーと( *´艸) (2021年3月15日 22時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 凪子さん» 返信遅くてごめんなさい(;_;)泣いてくれたのね(;_;)この先は実弥さんに頑張ってもらいます! (2021年3月15日 22時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
- このまま甘々、ラブラブで終わって欲しいけどサクラちゃん黙ってないよね?反撃はお手柔らかに…ヒロインより先に私の心が折れてしまう。 (2021年3月15日 22時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 朝から泣かせるんじゃねェ!!やっぱり実弥さんはカッコいい&優しいのだ!!! (2021年3月10日 7時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 凪子さん» ここらでお互い正直になってもらわないと、書いてる方も身が持たない(;_;) (2021年3月9日 18時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年3月1日 22時

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