検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:34,012 hit

試合 ページ24

何年ぶりなのだろ

私の名前を呼ぶ実弥

待ち焦がれていた
その声をずっと聞きたかった。

ずっと会いたかった彼が目の前に……

でも……色々望んじゃだめだ。
また傷つく……


私をじっと見つめる実弥に対し


「おはようございます。」
下を向いて挨拶をし、
黙ってバケツに水を張る。

辺りはザーっという水の音が響いていた。

「マネージャー……やってるのか?」

「……」
答える必要ないだろう。
黙ってバケツを見つめる私。

ほどなく水が入り、
キュッと蛇口をしめる。

バケツを持ち
「失礼します」

頭を下げて去ろうとした時

いきなり手を捕まれた。

驚き体が跳ねる
「は……?」
思わず上を見ると

私を切なそうに見つめる実弥の顔
どうして?
どうしてそんな顔をするの?

「A……」

やめて!
もう呼ばないでよ……
唇を噛み締める

「せっかく……忘れようとしてるのに……」

その時誰かが近づいてきた。
「花泉?」
岡崎先輩が水場にやって来た。

実弥はパッと手を離す。

「バケツ重いだろ?1つ持ってやるよ?」

「先輩!え?ダメですよ?エースにこんな事やらせたら、安江先輩に叱られちゃう。」
笑顔で返す私。

「俺がやりたいんだからいいだろ?先行けよ?
安江が花泉探してたぜ?」
私からバケツを取り上げる。

「ありがとうございます。じゃ、他の準備してきます!」

その様子を黙って見つめる実弥。

そして岡崎先輩が実弥をチラッとみる。
「不死川、久しぶり。俺…………だから」

先輩が実弥に何か言っている。
実弥の顔色が一瞬変わった気がした。

試合→←試合



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

えのき(プロフ) - 巴さん» はじめまして!コメントありがとうございます。この先はハードにはいかない予定です( *´艸)なんせ前半がハードだったもので(*_*)こっからは甘々になるかなーと( *´艸) (2021年3月15日 22時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 凪子さん» 返信遅くてごめんなさい(;_;)泣いてくれたのね(;_;)この先は実弥さんに頑張ってもらいます! (2021年3月15日 22時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
- このまま甘々、ラブラブで終わって欲しいけどサクラちゃん黙ってないよね?反撃はお手柔らかに…ヒロインより先に私の心が折れてしまう。 (2021年3月15日 22時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 朝から泣かせるんじゃねェ!!やっぱり実弥さんはカッコいい&優しいのだ!!! (2021年3月10日 7時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 凪子さん» ここらでお互い正直になってもらわないと、書いてる方も身が持たない(;_;) (2021年3月9日 18時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年3月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。