幼なじみの彼と彼について 2

放課後 ページ1

実弥視点

まさか俺と付き合ってるとは思ってなかったようで、呆然としている女子グループ。

「じゃ、悪いけど俺帰るわ」

その場を去る

A……
とりあえず追いかけるか。

先輩に帰ると話し、部活を早くあがる。
急いで着替え、Aを追うと、

１人歩いているあいつを見つけた。

「何で一人で帰るんだよ」
声をかけると
俺の方に振り向くA

泣いたのか？少し目が赤い。
「あれ？実弥、部活は？」
俺に心配かけまいと、
何も無かったように振る舞う。

抱きしめたい衝動にかられるが
グッと我慢した。
「勝手に帰んなよ……」

髪だけなら…触れてもいいか？
手を伸ばし髪を撫でると
少し寂しそうな顔をした。
「ごめんね？暑かったから……
帰って来ちゃった。タオル、
近くにいた子に預けたけど…
貰ったかな？」

笑ってごまかすなよ…
嫌な事されたのに、お前は……
なんで言わねぇんだよ……

「あいつらに何か言われたんだろ？」
Aに聞くと
「え……？やだなぁ…実弥。
勘ぐりすぎだよ？」

やはり、言わないつもりか。

もっと俺を頼ってほしいんだよ…
「俺には嘘つくなよ」

ピクリとするA。
「え？嘘なんて…」

グイっと腕を掴むと
Aを人気のない場所へ
引っ張っていくと



「ごめん」


Aを引き寄せ


ぎゅっと抱きしめた

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