幼なじみの彼と彼について 2

少し大人になった ページ20

あれから…



私と実弥との距離は縮まることもなく



中学を卒業し…



高校生になった。



実弥はサッカーの強豪高校へと特待生で入学、寮生活するため家を出た。
そのため会うこともなくなった。



私とさゆりは、天元のいる高校へと進学



楽しい毎日を送ることとなる。



☆☆☆☆


「ねぇ？部活どうする？」
聞いてきたのは、仲良くなった陽菜。
「うーん…悩んでる」


「……じゃあさ……サッカー部のマネージャーやらない？」

サッカー部か
ふと実弥を思い出す。
元気にしてるかな…

すっかり良い思い出になったな？と、
浸っていると

陽菜が心配そうに返事を待っていた。
他にやりたいことないし、陽菜となら楽しく
出来そう。

「いいよ！先ずは見学行きたいな」

「やった！そうこなくっちゃ！」
喜ぶ陽菜。

放課後…早速見に行くと
マネージャー候補がいっぱいいるではないか……
知らなかったけれど、この高校もサッカー強豪校らしく、毎年マネージャー候補がすごいらしい。

しかも先輩マネージャーの合格もらえないと
入れないようだ。

まぁ、ちゃんと出来るかよく分からないが、
頑張ってみようと思った。

今日は、先輩マネージャーの話を沢山聞いた。
話を聞いただけで、去っていく子もいた。
陽菜と私は毎日先輩のサポートを頑張った。

それでも希望者は10人以上いて
もしかしたら無理かもと思っていた。


ある日…
「花泉さんと、鈴木さんちょっと来てくれる？」
先輩マネージャーの安江先輩が私達を呼ぶ。

「はい」

「あなた達に1年マネージャーを努めてもらいたいです。」

陽菜の顔が明るくなる
「私達、合格ですか？」

「うん、頑張りましょう」
先輩が笑顔で答える。

「はい！頑張ります」

私も安江先輩に言う
「早く仕事を覚えて少しでも役立つよう
頑張ります」

「明日からは、朝練7時だけど…間に合うかな？」

「勿論です！頑張ります」

話が終わったあと、他の候補の子達は帰された。
「あーあ、彼氏作りたかったのにぃー」
ブツブツ言いながら去る子
「マネージャーなら楽だと思ったんだけどぉ」
いやいや…大変だろ…

皆動機が不純だな…



さゆりは、バスケ部のマネージャーをすることになり、双子でマネージャーやってると学年でもちょっと有名になった。




ある日

片付けをしていると

「花泉ちょっといい？」

2年エースの岡崎先輩から声を掛けられる。


「岡崎先輩から？うわぁ…何々？」
興奮する陽菜。

なんだろう……

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