幼なじみの彼と彼について 2

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ジョキッ！！

バラバラと髪が落ちていく

「やめて！！」

押さえつけている女子の手を払いのけ
彩也香の腕を持ち抵抗する

暫く揉み合いになると

シュッ！
腕に冷たい感覚が走る
一瞬何が起こったかわからなかった。
そこを見ると、制服がみるみる真っ赤に染まり
ボタボタと床に血が落ちていく。

「痛……」
激痛に顔を歪ませていると
「ね…ねぇ…彩也香…これ…やばくない？」
一番おとなしそうな女子が言いだす。

「あ…暴れるあんたが悪いんだから！！」
「この事、誰かに言ったら
どうなるか分かってるわよね？」
ニヤリっと笑いながら彩也香が言い
私を置き去りにして
立ち去ろうとしたとき

入口からガタンと音がして戸が開いた。

「あ！さゆり！宇髄先輩！Aいた！」
その声は……まゆ……？


教室内の異様な空気に気づいたさゆり。
「あんた達……何してんのよ…」
少し暗い教室の中にいる私に一歩一歩近づく。

「ちょっと……彩也香……やばいよ…」
コソコソと、いう女子達。

グループの女子を睨みながら私の近くまできた
さゆりの視線が私の姿をとらえた瞬間


顔が青ざめていく



「A……？うそでしょ……？」




「まゆ！先生呼んできて！！！！早く！！」
さゆりが叫ぶ。
それを聞いたまゆは
「分かった！」と言い走って行く。


まゆと入れ違いに天元が
バン！と音をたてて教室へ入ってきた。
「さゆり！！Aは？」

「A…もっと早く見つけれたら…ごめん」
さゆりは怒りに肩を震わせながら私の
腕にタオルを当て止血している。

ズンズンこっちに近づく天元
「おい、そこの女。答えろ。Aに何をした…」
天元の低い声が響く。

「こいつが……動くからじゃん……だから……」
彩也香は、びびりながらも天元に言い返す。

すると、
「ご…ごめんなさい…私は彩也香に言われて…」
1人泣き出す。

「てめぇら…俺の大事な女によくもこんな事してくれたな…しかも…髪を……許せねえ…」

「は？こいつが調子に乗ってるからじゃん。
いい気味だわ！」
開き直る彩也香に


バシッ！！！


さゆりが彩也香にビンタする

「いい加減にしろ！」

「痛いな！何すんのよ！」

「は！こんな痛み、Aの痛みに比べたら…
よくも……私の妹に……」


「さゆり！先生来たから！」

先生は私達を見て驚く。

「誰か花泉を保健室に連れていってくれ。」

「はい」

「お前達は生徒指導室に行くぞ！早くしろ！」

彩也香達は先生達に連れられていった。

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