幼なじみの彼と彼について (ページ34)

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好きページ34

帰り道、二人歩く。
実弥はさりげなく私の歩くスピードに
合わせてくれる。

こういうところ、かっこいいんだよな…
じぃっと実弥を見て言う。

「実弥？優しいね」

「な……なんだよ…急に。」
照れてるのか？顔が赤い。

「私に合わせて歩いてくれるじゃん。
さっきも……」

天元のこと……

「ありがとう。あのね？」

なんだ？と、私を見つめる実弥。

「朝……ママから聞いたの。実弥が私の事ずっと好きでいてくれたって……ありがとう」

耳まで真っ赤な実弥。
「は？誰から聞いたんだ？」

「おばさんが言ってたんだって。ママ同士で情報共有してたらしいよ？」
クスクス笑う私。

「実弥の初恋は、わた……」

言いかけると実弥の手が私の口を塞いだ。

！！！！

「おぃ…それ以上言うな！」

焦る実弥は、私にグンと近寄る。
ちょっと…顔が……近いーーー！！
おまけに実弥の手のひらが
私の口に触れてる！！

やだ、恥ずかしい！！
真っ赤になる私を見ると

「あ……わりぃ……」
パッと手を離した。

「あ…ううん…ごめん……。
私もからかいすぎちゃった」
俯いて赤くなった顔を隠す。

照れながら暫く歩く。
ついついやりすぎちゃった…

それより…
天元のことを実弥に伝えなきゃ……

「あのね？天元の事だけど、
全く気にならないと言ったら嘘になるけど…
気持ちにケジメがつけれそうだよ？

実弥のおかげで私、救われた。
前に進むことが出来たから……」

そして私の今の気持ちを伝えよう

「私……」

実弥の目を見つめて言う

「私……実弥のこと…

もっと好きになると思う」