幼なじみの彼と彼について (ページ24)

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彼と私ページ24

学校に着くとまゆが走ってきた

「何々？どうなってんの？実弥くんと登校ってさ」
見られてたか…実弥が目立つからな…
それにしても
めちゃくちゃ興奮してんな……

「いやいや…たまたま朝一緒になっただけだよ？」

「へぇ……」
ジロジロと私の顔を見て言う
「いや……何があったと顔に書いてある！
正直にいいなさい？」

ドキッ

「分からない…正直……色々がさ」

「やっぱり何かあったんだね」
まゆは、興味深々。

簡単に昨日あった事を話すと

「やだ……実弥くんカッコ良すぎだわ。宇髄先輩も、結局は、Aの事気になってるんじゃん」
まゆは、興奮して私に言う。

「天元……彼女がいるのに……
何であんな事言うのか？わかんないよ……」

「その事だけどさ？あの先輩、彼女じゃないみたいだよ？」

「え……？どういうこと？」

「あの女の先輩は、宇髄先輩の事好きみたいだけどねぇ…宇髄先輩断ったらしいけど…あの女の先輩に泣かれたみたい。友達でもいいからみたいな？
宇髄先輩、優しすぎるわ」
そうだったんだ。
でも、思わせ振りな態度はなぁ…

「私には何も言わなかったよ？」

「それは、あんたが聞く耳持ってなかったからじゃないの？」

「あ……」

確かに。天元は、何度も私に何か言いたげにしてた気がする。

「あ"～、もうどうしたらいいんだろ……」

私の様子を見ていたまゆが
「モテる女は辛いわね」
ニヒヒと笑ってからかう。

「ちょっと…からかわないでよ」
キャッキャッと二人で騒いでいると

バン！！
「うるさいわねぇ！！」

声と音がする方を見ると……

さゆりがこっちを睨んで見ていた。

「さゆり……」

「あんた……調子に乗るんじゃないよ？」
私を見る目は、妹に対する目ではない……
恋敵に対する目……

「さゆり、昨日は……」
「あんたなんかに実弥を渡さないから！！」
私の言葉を遮るように言い何処かへ行ってしまった。

「さゆり違う……私は……」

違う？

私は……？

実弥の本当の優しさに触れて
ほんの少し
彼に惹かれ始めてる私。

天元の妹以上になりたい私。
天元にずるいとか言っておきながら、

私が一番…ずるいな