幼なじみの彼と彼について (ページ1)

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「初めまして。隣に引っ越してきました花泉です。
よろしくお願いします。この子たちは娘のさゆりと、A。双子なんです」

パパとママに連れられて引っ越しの挨拶に回る。
私は極度の人見知りで、ママの後ろにくっついていた。

「さゆりです。よろしくおねがいします。」
姉はにこにこしながら頭を下げる。
しっかりしてる姉。
私は下を向き声が出なかった。ママに「はぁ…」
とため息をつかれる。

「初めまして。宇髄といいます。こちらこそ、よろしくお願いします。双子ちゃんなんですね？かわいいですね？うちは息子なんですよー。ちょっとヤンチャなんですが……仲良くしてやってくださいね。天元？ほら挨拶しなさい？」

「派手な姉ちゃんと、地味な妹だなぁ、天元様と呼べよ？よろしく。」

「こら！なにバカな事言ってるの？」
お母さんにベシッと頭を叩かれて、
イテェな！と騒いで
怒りながら家の中に行ってしまった。

更に反対側の隣の家にも挨拶に行く。
「隣に引っ越してきました花泉といいます
娘のさゆりと、Aです。よろしくお願いします。」

「初めまして。不死川といいます。今主人は、単身赴任中でして…私と息子だけでして…すみません。息子の実弥です。よろしくお願いします。さ、ご挨拶しなさい？」
私はママの後ろにサッと隠れる。

「私、さゆりです。よろしくね？」

「……よろしく」
口数少ないなぁ。
ん？怒ってるのかな……
じっと見ると、目が合う。
少し顔を赤くして
プイッとされてしまった。

あ、嫌われたかも。
私も下を向く。

これが、天元と、実弥との出会い。

天元9才
実弥7才
私達双子7才

親達が同世代とあって、

私達双子と、天元、実弥はいつも一緒にいた。