幼なじみの彼と彼について (ページ47)

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部活ページ47

「A、ごめんな？」

「ううん？大丈夫だよ、練習頑張ってね？」

夜、窓越しに話をした。

今日から暫く実弥と一緒に登下校出来ない。

実弥は、クラブチームに所属しているため
普段部活には参加しないが、助っ人を頼まれることがある。
試合までの間、朝練と、放課後も練習に参加することになった。

学校へ行くと、既に練習している声が聞こえる

そっとグランドへ行ってみると、
1.2年生が練習していた。

その中にいる実弥は、
とても目立っていて
とにかくかっこいい。
実弥がいるからか？
見学している女の子も多いな……

休憩？実弥がベンチに戻っていくと
マネージャーなのかな？
実弥にタオルを渡していた。
笑顔で話をしている。

ズキン…………

なんだろう……

このモヤモヤ。

見ない方が良かったかも。
教室へ行こう。
トボトボと生徒玄関へ向かう。

「はあぁ……」

「ちょっとぉ……ため息ばかりつかないで？」

まゆが困った顔をしている。

「まゆ……。部活だもん、当たり前の事なんだけど、マネージャーと仲良くしてるの見ちゃったから……」

「あーそーゆーことか」

「ヤキモチね？」
ニヤッと笑うまゆ。

「言わないでー！！」

「あらあら、いつの間にそんなに実弥くんの事大好きになっちゃったわけ？」
ちらりと私を見るまゆ。

「わかんないよぉ……助けてぇ……まゆぅ……」

「休み時間に、実弥くんに会いに行っておいで？」

「うん……そうする」

お昼休みになると、早速実弥の教室へ向かう。

教室を覗くと、一番後ろの席に実弥がいた。
入口から手を振ると気づいた。
実弥が私の方へ来ると、こっちに女子の視線が集まる。

「どうした？」

「ん？ちょっと顔見たかった…」

「外行くか？」

「うん」

中庭で少し話す。
「何かあったのか？」

「私の心が狭いなぁって、ちょっと自己嫌悪」

「どうしたんだよ……」

「今日ね？朝練こっそり見てた」

「うん」

「マネージャーの女の子と……楽しそうに話していたの見ちゃって…妬いちゃった……ごめん…」

それを聞いて実弥の口元が緩んだ。

「どうして謝るんだよ」

「だって……」

何故か？嬉しそうに私を見つめる実弥。
そして、言った。
「放課後……練習見て行けよ？」

「待っててくれるか？
終わったら一緒に帰ろうぜ」

「……うん！待ってる」

実弥のかっこいい姿も観れるんだと
ワクワクした。