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圧が凄いです! ページ39





壁にかかる時計の秒針の音が静かな部屋に響き渡る。


深いため息をつきながらちらり…と時計に視線を向ければ…何も出来ないまま時ばかりが過ぎていく現実に、胸が締め付けられる。



「(子供達は無事なのだろうか…)」



様々な事が頭に浮かんでは消えていく。

前世の記憶を取り戻してからというものの、まだまだ朧気な所もあるが、自分を取り巻く人物がこれほどまでに繋がりがあった事を知ると心強いが、それと同時に嫌な記憶もついて回る。

思い出したくなかった記憶だ。

今回吉田先生らが関係しているのかもしれない。
たしかに彼女とは前世で色々とあった。
しかし、前世の彼女はこんな卑怯な事をする人ではなかった。ただただ自分の気持ちに正直だっただけだ。



__では一体誰がこんな事を?



実弥は何か気づいたのか?先程煉獄さんと何を話していたか分からないが、おそらく何か情報を得たに違いない。


その時だった。


詩乃ちゃんの憔悴しきった顔を見つめていると急に激しい頭痛が襲ってきた。



「うっ……」



錐を刺したような痛みがズキン…と、こめかみに走った瞬間、映像と共に大量の情報が一気に押し寄せてきた。



ああ…また…前世の出来事をひとつ思い出した。




詩乃ちゃんと煉獄さんに関わる"ある出来事"だ。
この『前世の記憶』が確かならば、 あの件があってから二人の環境が一変したはず。





そうか。




もしかしたら『あの人』が犯人?



「『あの人』が関わっているのかも…」

「あの人とは誰だ!?」



ぼそり…と独り言のつもりで呟くと知らぬ間に煉獄さんが背後にいるではないか!!



「ひぃっ!!……煉獄さん、こ、声大きいです!詩乃ちゃんが起きてしまいますから!」

「ははは!!すまんすまん!で、誰が関わっていると?」

「あ、いや、、あの……それは……」



無責任な発言をして混乱させたくないから返答に困っていると、煉獄さんは、何かを察したようにふむ…と頷き、私に言った。



「君も思い出したのか?『あの件』を」

「は、はい。たった今……思い出しました。」

「ほう…して、君はどう思う?」




更にじぃっと見つめられる私はまるで追い詰められた獲物のよう……くぅ…流石前世炎柱…圧が…!!

恐らく私が思っている事を煉獄さんも考えているのだろう。誤魔化せないし、これは勇気を持ってもう話すしかない。



「私は…」



※ゆっくりですが更新再開します。
お付き合いいただけたら幸いです。

因縁→←一抹の不安



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:ラブコメ
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柚葉(プロフ) - 食べられたい💓 (8月18日 6時) (レス) @page31 id: d20b43a216 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - あんころ餅さん» あんころ餅様、はじめまして!嬉しい感想ありがとうございます。すごく励みになります。更新…お待たせして申し訳ありません。あと少しお待ち下さいませ(^-^) (7月2日 18時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんころ餅(プロフ) - 2日ほど前にこの作品を見つけてシリーズ6まで一気読みをしてしまいました途中涙が出るぐらい感動したり。鬼滅はまだ無限列車までしか見てないのですがすごく特徴を捉えられていて鬼滅本編を途中までしか見てない私でもとても分かりやすかったです。更新楽しみにしてます (7月1日 20時) (レス) id: 235e675cd4 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - えのきちゃん、更新待ってたよ!これからの展開が楽しみすぎて辛い…(^-^)お互い無理の無いペースで更新頑張ろうね! (5月17日 10時) (レス) id: 9b48e88303 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 宇髄さんが味方だと心強いです。問題が解決して欲しいです。 (5月16日 17時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2023年1月15日 7時

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