出来ちゃった！？6【不死川実弥】

拓弥の告白 ページ28

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「んもうっ！！！あの先生達一体なんなの！？何処みてんのよ！」



先生二人は、子供達を連れてくると一旦退室した。
穏便に済ませようと見え見えの言動に怒りはMAXの私の肩を引き寄せ手を握りしめる実弥は冷静で、怒る私を落ち着かせようとした。



「A、落ち着けって。……あれは絶対ェ何か隠してるぜェ。」

「うむ！桃香がむやみに暴れるなんて事はしない！！桃香は詩乃に似て淑やかだからな！！」

「…桃香……大丈夫かしら。…今日、きっと拓ちゃんが守ってくれてたと思うのよ…。Aちゃん、不死川さん、ごめんね？桃香のせいでこんな事に巻き込んでしまって。」


詩乃ちゃんは桃ちゃんが原因って言うけれど…担任の思惑は違う気がする。それに、そんな単純ではない気がする。そう思いながら実弥の顔を見つめていると、小さく頷き言った。



「いや……元々拓弥も登園することを嫌がってたんだァ。こんな単純な話じゃねェはずだァ。……拓からしっかり話を聞かねェと……」



話途中でノックする音が聞こえドアが開くと子供達が入って来た。



「「ママ！！」」



我が子の泣き腫らした顔を見ると……ぎゅう……っと胸の奥が痛く、喉の奥が詰まった感じがする。



「拓弥くん、桃香ちゃん、パパとママがお迎えに来てくださったから安心だね？さあ、お家に帰りましょう。」

「たくっ……」「桃香……」



私達は、我が子を抱きしめ、何度も頭を撫でた。






＿＿






その後煉獄家と別れ、車に乗り込むと実家に連絡をした。そして拓弥と3人で話をしたいと伝えた。母は、納得いくまで話をしなさいと子供達を預かってくれた。


「腹減ってねェかァ？」

「ん…」



拓弥の反応は薄かったが、好きなものを食べさせようとファミレスへ連れて行った。しかし食欲がないようだ。とりあえずジュースを注文し、飲ませると少し落ち着いたようだ。頃合いを見計らって実弥が聞いた。




「なァ拓弥、今日何があったンだァ？パパに話してくれねェかァ？」

「……」

「パパとママはお前達の味方だァ。安心して話せよ。」




実弥が優しく語りかける。黙り込む拓弥を見つめ話してくれるのを待つ。

すると…暫く考えていた拓弥がぼつり呟いた。



「ももは…わるくない、せんせが…」

「先生…。吉田先生のこと？」



私が聞き返すと頷く拓弥。



「ねぇ、今日何があったの？ゆっくりでいいからママ達に教えてくれる？」




「せんせ……ももにだけいじわるするの」

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