お礼小話5 ページ26
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暫くの沈黙____うわぁぁあああ!!
耐えられない!心臓もたない!!
って……どうしてこんなにドキドキするんだ?
私、もしかして兄貴の事が………?
いや!自分の勘違いかもしれないし!!
第一に兄貴が私に気があるかなんて何処にも保証はない。その事を聞いて、妹としか気持ちないって言われてしまったら、、、
絶対に気まずい!!
悶々としていると、兄貴が頭をポンポンしてきたではないか!その行動に過剰に反応する私は「ひゃう!」
と、変な声を出してしまう。
「お、おィ、、大丈夫かァ?」
「だだだ大丈夫!!」
明らかにおかしな態度の私に、首をかしげながらクレープを買いに行った兄貴。戻ってくると目の前に差し出す。
「ほらァ、食え。」
そのクレープは私の一番好きな味だった。
「……兄貴って……私の好きな物、よく知ってるよね……」
なんか…嬉しくて兄貴を見つめると、フイ……っとそっぽ向いたが、あれ?耳が赤い。やっぱり兄貴って……。
確かめたい。兄貴の気持ち、知りたいよ……。
ごくり。と、喉を鳴らす。
もうだめだ!!我慢出来ない!!
もう聞いちゃえ!!
「兄貴?……あ、あのさ……、兄貴ってもしかして……私の事……」
やばい…そこまで言えたのに緊張で言葉が……声が出ない。そして兄貴が何か言おうとした瞬間だった。
「あれ?実弥じゃん!何やってんのー?」
突然話しかけられビクッとする私達。
どうしてこのタイミング……
「ん?…何々?もしかしてとうとう例の彼女と付き合う事になったんか?」
「は!?こいつは…ちげェし!!………何言ってンだァ。」
明らかに機嫌が悪くなる兄貴。
『例の彼女』がいたんだ。
「わりーわりー、珍しく女連れだからてっきりそうかと。じゃ、またな!!」
お友達はそう言いながら去って行った。
「へえ。兄貴にそんな人がいたんだね。そっか…。」
「いねェって!それよりさっき何を言おうとしたンだァ?」
「ん?もういいや。あ!警察学校……頑張ってね!じゃ、私帰るね!クレープご馳走さま!!」
ー実弥side
あああ!!やっちまったァ!!
よりによってどうしてあのタイミングでツレに絡まれるンだよ!!
せっかくいい雰囲気になってたのによォ!!またAに勘違いされたンじゃねェか。
俺はお前の事…ずっと好きなのによォ。
両想いなのに、すれ違いが続く二人なのでした。
ー完ー
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柚葉(プロフ) - 食べられたい💓 (8月18日 6時) (レス) @page31 id: d20b43a216 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - あんころ餅さん» あんころ餅様、はじめまして!嬉しい感想ありがとうございます。すごく励みになります。更新…お待たせして申し訳ありません。あと少しお待ち下さいませ(^-^) (7月2日 18時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんころ餅(プロフ) - 2日ほど前にこの作品を見つけてシリーズ6まで一気読みをしてしまいました途中涙が出るぐらい感動したり。鬼滅はまだ無限列車までしか見てないのですがすごく特徴を捉えられていて鬼滅本編を途中までしか見てない私でもとても分かりやすかったです。更新楽しみにしてます (7月1日 20時) (レス) id: 235e675cd4 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - えのきちゃん、更新待ってたよ!これからの展開が楽しみすぎて辛い…(^-^)お互い無理の無いペースで更新頑張ろうね! (5月17日 10時) (レス) id: 9b48e88303 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 宇髄さんが味方だと心強いです。問題が解決して欲しいです。 (5月16日 17時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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