出来ちゃった！？6【不死川実弥】

協力者S ページ17

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少し話は遡る。

ーここは拓弥の通う幼稚園の敷地内にある保育園。

幼稚園と保育園が併設されており、働く親にとっては何かと便利である。

幼稚園とは違い園児の人数は少ないが、外部からの預り保育も多い事から保育士は多忙だ。


「では宜しくお願いします！」


お預かりの荷物を渡しながら頭を下げる母親。


「えっと、お昼寝マットと……オムツと……お着替えはこれですね。はい、確認できました！では、お預かりします！」


入口でやり取りをする保育士は宇髄の嫁の須磨。
朝の保育園は本当に忙しい。


幼稚園の朝の体操などが終わると、保育園の園児達が幼稚園舎前に広がる園庭に出る。園庭からは目の前にある幼稚園の様子がよく見えた。

泣いてる子、お友達と喧嘩している子。
幼稚園は人数多いし先生方は本当に大変そう。



遊具で遊ぶ園児をみていた時だ。



「ね、須磨先生ほら見て。あの新任の先生。あの男の子にベッタリじゃない？昨日もだったわ。他の父兄が見てクレームこないといいけど。」



そう話かけてきたのは、年中担当の先生。
視線を移すと、そこにはある先生に抱き上げられてる銀髪の男の子がいた。

(ん？あの子……見たことある？)



＊
＊



「それ不死川んとこのガキだろ？煉獄、冨岡のとこもいるはずだぜ？」

「えええ、そうなんですか！うわぁぁ！！やっぱり幼稚園の採用試験受けとくべきでしたぁ！！そんな楽しい事になってるなんて！天元さまぁ！どうして教えてくれなかったんですかぁ？いだっ！！まきをさんひどい！！」

「あんたは、いちいちうるさいのよ！あんたがまともにピアノ弾けないからでしょ？だいたい不死川さん達のお子さんが入園した事、天元様は先日聞いたばかりだわよ！」



呆れ顔のまきを。隣で雛鶴も苦笑いしている。

家に帰り天元様に話をしたら、やはり不死川さんのお子さんだった。でもなんだろう？モヤモヤする。あの先生……どこかで……？

顎に指を添えそんな事考えながらいると、天元様が聞いてくる。


「なんだ、何か気になる事でもあるのか？」

「えっと、気になる程ではないんですが…。あの新任先生何処かで見たような？うーん、、」




その夜の話題で前世の縁ある方々のお子さんがうちの幼稚園に入園したと聞き、少し楽しみが増えた。





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しかし後日須磨は見てしまったのだ。
先生に半ば強引に手を引かれ抱きしめられ、頬に唇を押し付けられている拓弥を。


(え、、あれ、やり過ぎじゃない！？)

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