風の奥様は大学生2

レッスン ページ6

『ねえねえ実弥ー、これ行こーよー』

病院から貰った案内


ー新米パパ教室ー



紙を見つめる実弥


「…………」


「ムリ」


『どうして？』


「恥ずかしくて…行けっかよぉ」


『大丈夫だよー、私も行っていいんだし、予定日同じ時期の人達と交流会あるってー。私もママ友ほしいなー』

「……」

そうか…そんなに嫌なんだ
『ふぅ〜ん…実弥パパは、
ベビちゃんのことどうでもいいんだって？
協力しないパパなん…「うああ！分かった分かった！！」』

「行きゃーいんだろ……」

最近ベビちゃんを出すと言うことをきく実弥。

『最初から行くって言えばいいのに。フフフ』

ーーーー

パパ教室当日

マタニティースクールの部屋に案内されると、

何組かの夫婦がいた。

案内された席につくと

隣の夫婦から話しかけられる

「予定日いつですか？」

『９月はじめです』

「うちも、一緒位です！出産は、ここで？」

『はい』

「じゃあ、健診や、入院一緒になるかもですね」

『そうですねぇ、宜しくお願いします』

「私は小島あつ子です。よろしくね。」

『不死川Aです。よろしくお願いします』

「ご主人さんも、うちの旦那と仲良くしてやってくださいね？ほらぁ、挨拶してよ？」

パパどうし挨拶していると……

「はい、全組揃ったようですのでそろそろ始めますね？」
先生が部屋に入ってきた。

教室がはじまる

内容は
妊婦さんの負担軽減のサポートや、
子育てに関する心構え
抱っこの仕方
オムツの替え方……
意外と真剣に聞いてる実弥。


そして父子手帳が、渡される

こんなのあるんだー！！
中は、説明されたことや
赤ちゃんに何かあったときの相談する機関等々

他のパパさんは、興味なさげにパラパラ捲っていたり、全く見ない人もいる…

実弥は…チラッと見ると
ちゃんと読んでる……
なんなら…この部屋にいる旦那さんで、
見た目、一番パパらしくないのにね？

嬉しくて実弥の横顔をじぃっと見てると
「おい……見すぎだ。」
私の頭をくしゃっとする実弥。

かっこいいパパね……



休憩あと
「それでは、ご主人方に妊婦体験をしていただきましょう」

実「はぁ？何をするんだ……」

「これを体につけていただいて歩いたりしてもらいます。およそ7キロありますよ。
妊婦さんがどれだけ大変なのか、経験してみましょう。」

１人ずつ妊婦ジャケットを装着して歩いてみたりしてる。

恥ずかしがってるパパさんや……

反応は様々。

そして小島夫妻の順番がきた

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