風の奥様は大学生2

すれ違い ページ23

あれから実弥と会話が減る

そして次第に帰りも遅くなるようになった

今日も時計を見ると22時を回ってた。

『また…夕飯食べて帰ってくるのかな……』

ガチャ

あ…帰ってきた。

『お帰りなさい……ご飯は…』

「外で食ってきた」

『せっかく作ったのに。食べてくるなら……連絡くらい……』

「……るせぇな…」

『え……？そんな言い方しなくてもいいじゃない…』

実弥は、はぁ……とため息をつくと

「ムカつくんだよ。こっちは、疲れて帰ってき

てるのによォ……毎日毎日この世の終わりみたいな

顔しやがって……苦痛なんだよ！！家に帰るの

が。お前の顔みるのがよォ！！」


一瞬動けなくなる


怒鳴られた……


実弥にこんな思いさせてたんだ……


私が風花に必死で実弥に目を向けなかったからだ


『あ……ごめん…なさい…そうだよね……

私……風花の世話で精一杯で……実弥支えてくれよう

としたのに……酷い態度ばかり……』


歪むような苦しい顔をした実弥は

「……頭……冷やしてくる」


そう言うと出ていってしまった。


異様な空気を感じとったのか？

風花が泣き出す



『あ…風花……ごめんね？大きな声出しちゃって…

よしよし…ママ……失格だね……』


風花を抱きしめながら


『もう……どうしたら良いのか……』



わからないよ……



実弥……

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