陣痛 ページ19
なんだか隣の部屋が騒がしくなる
誰かお産のために入院してきたようだ。
ゴンゴン!!
壁を叩く音がする…
母も少し驚いている
「どうしたのかしら…?」
『うん……なんだか落ち着かないなぁ』
なんだろうね?と話している
しばらくして実弥が戻ってきた。
「ただいま」
ゴン!
「なんだぁ?この音」
『お隣……うるさいのよ…う…きたぁ……ふぅ〜』
陣痛の波がくる
「大丈夫か?」腰を指圧してくれる実弥
『ふぅ〜……まだ…間隔が長いから長期戦かもね…』
「ずっと傍にいるからな」
心配そうに見つめる実弥
『うん…ありがとう』
ゴンゴン!!また始まった?
(いたーい!!もうやだぁー!)
(息を吐け、フーフーフー)
(ムリムリー!もうやめるー)
ゴン!
叫ぶ声まで聞こえる……
おいおい……
「隣……暴れてるな……」
『うん……激しいね』
あんなに激しい人もいるんだな……
『にしても……あの旦那さんの息を吐く声かけ、力入っちゃうじゃない?』
「逆効果じゃねぇか?」
二人で笑った。
だんだん間隔が短くなってきて、痛みも変わってきた
『うぅ……ふぅ〜』
だんだん話す気力も奪われていく。
「A……頑張れ……」
実弥は必死に腰を指圧したり、擦ったりしてくれる
コンコン!
「不死川さーん?どうですか?ちょっと内診しますので、お母様ご主人は外にお願いします」
「あ、はい」母と実弥は、外に出る
「ちょっとみますね?あ…もう少しだね?」
『うぅ……時間が長く…なってきた気が……』
「まだまだですよ?痛みを逃して……」
こんな痛みがずっと続くのかと思うと気が遠くなる……
よく聞く話。
お産の痛みは、鼻からスイカ……
誰だ?こんな例え話をした人
そんな経験したことない例えでは、わからない
じゃないか……
てか……ありえない
尋常ではない痛み
この痛みを乗り越えたら風花に逢えるから……
だから……頑張るからね…
長い時間…痛みを堪えながら、母と、実弥が付き添って支えてくれる。
『うぅ……い……た……』
だんだん話すことも無理になってきている私に実弥は、何をしてよいかわからないみたいだった。
コンコン
「不死川さん?ちょっとみますね……あら、急に開いたかな…すぐに分娩室へ移動しましょう。」
陣痛室がいっぱいだったため、病室で待機していた私は、分娩室まで距離があり、車椅子で移動することになった。
「ご主人はどうされますか?」
実「立ち会います」
「では、着替えてください。」
「はい」
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まゆまゆの実 - 実弥が一番好きなので続き楽しみにしてます!玄弥も好きです、玄弥のも作って欲しいです (2021年1月21日 1時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
croixdusud04231(プロフ) - 更新楽しみにしてます(^-^)これからも頑張ってください(#^.^#) (2021年1月19日 18時) (レス) id: 54851fbd9e (このIDを非表示/違反報告)
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