運命の二人ーツインレイー ページ19
***
「なんだよ、それェ。」
実弥は、私の言葉を待つ。
「……魂」
ポツリ言うひとことに、首を傾げた。
「……は?魂ィ??」
「前世の実弥と別れ際……私の魂と実弥の魂が共鳴した気がしたんだ」
「……どういうことだァ?」
「うまく説明出来ないけど……私と実弥の魂が強く惹かれ合ってるんだよ!待ってて?少しずつかもだけど、思い出してみせるから!」
ニコニコしながら説明をすると、実弥は初めは腑に落ちない顔をしていたが……しばらく考えた後、私をじっと見つめ言った。
「はっ!おめェが前世を少し思い出したのは、俺にとって…最高の誕生日プレゼントd…『ああああ!!!!』ア"ァ"?今度はなんだよォ…」
「私……おはぎ作ってたのにぃ…」
実弥のために頑張ってたのに、忘れてた…。
ごめん……。がっくり肩を落とす私。
「…は?おめェ、作っただろ?………………あ、そうか。あン時のAは…あっちの……」
「あン時?」
前世の私……?なのか……
私が聞いてる事、耳に入ってない?
『そういうことかァ…ヘェ、久しぶりだ』と、ぶつぶつ言いながら納得する実弥。
表情を見ると……なんだか嬉しそう……
何よ。やっぱり前世の私のおはぎの方が好きなの?
なんだか……妬いちゃう。
「きっと美味しいでしょーねー」
「あァ、うめェだろうなァ…て、おィ、何ふくれてンだァ?」
「別に」
不貞腐れる私を見て笑う実弥。
どーせ、私なんて大正の台所、使いこなせない残念な嫁ですよーだ!なんだか悔しい。
ぶつぶつ言う私。
「A?」
呼ばれるまま実弥の方へ向くと
グイっと引っ張られ…
顔が近づくと
チュッと、リップ音が響いた
「ちょ……!ひ、人前ぇ!!!」
私の反応を楽しむ実弥。
そして囁いた。
「いつも俺の為にありがとなァ」
「…………うん!実弥……お誕生日おめでとう!大好きだよ!」
私の言葉に少し照れたのか?目を少し剃らし言った。
「……おぅ!これからもよろしく」
「うふふ、もちろん!」
「まま、ぱぱ、なかよしぃ?」
「うん、拓弥もね!」
「うん!!」
.
大切な日に、色々あって予定が狂ってしまったけれど……あなたと、深い…深いところで繋がっていたという事に気づけた。
どうしてこんなにも惹かれ合うのか…
運命という、ひとことでは説明がつかない。
すると、ふと聞いたことのない言葉が頭に浮かぶ。
ツインレイ
ー完ー
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えのき(プロフ) - 柚葉さん» 柚葉ちゃんありがとう(*^^*)遅くなり申し訳ない!やっと終わりました(笑) (2022年3月3日 7時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 完結おめでとう!!えのきちゃんのペースで、また新作待ってるでぇ〜🤗 (2022年3月2日 17時) (レス) @page20 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» ユイぱさん。コメントありがとうございます!あと少しお付き合い宜しくお願いします(*^^*) (2021年11月29日 23時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ(プロフ) - すごく面白いです!何より2人の反応が……笑話の更新が待ち遠しいです! (2021年11月29日 15時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - あさひゆうひさん» あさひさま。コメントありがとうございます。下の読者様とほぼ同じメッセの内容(書き方)に、えのきは1人で爆笑しておりました。流石です!昨日ログイン出来ず、何故か数話消えてしまい(笑)明日完結出来ないかもと焦っております。…頑張ります(笑) (2021年11月28日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
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